メタマテリアルの社会実装へ 産学をつなぐ研究革新拠点の挑戦

大学と企業の共通基盤を作る「Meta-RIC®」

「社会実装を本気で」

─「Meta-RIC®」について

2022年に設立された「Meta-RIC®」は、メタマテリアルの社会実装を実現するための拠点です。研究室単位でも企業との共同研究はできますが、その場合は一対一の関係になり、秘密保持のもとで個別に進めることが多くなります。そうすると、各企業が個別にメタマテリアルを市場に投入する形になり、分野全体としての存在感が薄くなってしまいます。

そこで、Meta-RIC®という拠点を作り、メタマテリアルの社会実装に貢献する共通の背景を作りたいと考えました。各企業がそれぞれ製品を出すとしても、その背後にMeta-RIC®という拠点の貢献がある。そう認知されることで、メタマテリアル市場を押し広げることができます。Meta-RIC®というブランドの価値が高まれば、各企業もメタマテリアル市場へ参入しやすくなります。

─分野全体の存在感を高める役割も担っているのですね

Meta-RIC® は単なる学術交流の場ではありません。目的は明確に、メタマテリアルの社会実装です。そのため、参加企業には、社会実装を本気で目指してほしいと伝えています。興味を持ってくださった企業にも、時間をかけてMeta-RIC®の目的や考え方を説明し、それを理解してくださった企業だけに参加していただいています。だからこそ、参加企業はライバルであっても仲間です。そうした仲間意識があるから、オープンな議論や協力が成り立つのだと思います。

学生が独自の光学系を組み込んだ分光装置を前に、「研究室では先輩から後輩への技術継承が根付いています」と語る
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