NTTは、AIデータセンター向けのプログラマブル光ネットワーク技術を開発するスペイン発スタートアップのiPronicsに出資したと発表した。投資はNTTが設立した「IOWN AI Fund」の初号案件で、NVIDIAなどとともに総額1億2,500万ドルのシリーズB資金調達ラウンドに参加した(ニュースリリース)。
AIクラスターの大規模化に伴い、GPU性能だけでなくGPU間を接続するネットワークの帯域や電力効率、柔軟性が重要視されている。iPronicsはシリコンフォトニクスを活用し、ラック内・ラック間の光接続をソフトウェアによって動的に再構成できるプログラマブル光回路スイッチを開発している。光信号を電気信号に変換せず直接光パスを切り替えることで、GPUの利用効率向上や消費電力低減、構成の簡素化を目指している。
NTTは、大容量・低消費電力な次世代AIインフラおよびIOWNエコシステムとの親和性の高さを評価し投資を決定した。また、NTTが開発する「光電融合スイッチ」(高速切り替え・柔軟なパケット処理)と、iPronicsの「光回路スイッチ」(光パスの直接切り替え)は異なる特性を持つ補完関係にあり、データセンター全体の高効率化に寄与するとしている。
iPronicsは調達した資金を活用し、製品の商用展開や事業運営体制の拡充、グローバル市場への展開を加速させる計画である。



