東ソー、AIデータセンター向けプラスチック光ファイバを工業化

東ソーは、共同研究先の慶應義塾大学と連携して提案した「プラスチック光ファイバの大容量化・高密度化技術に関する研究開発プロジェクト」が、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業/社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム【事業戦略支援型】」に採択されたと発表した(ニュースリリース)。本プロジェクトはオール光ネットワーク関連技術分野を対象とし、研究開発期間は2026年度から2028年度までの3年間を予定している。

近年、生成AIの急速な発展に伴い、AIデータセンター内で交換されるデータ量は飛躍的に増加しており、サーバーや通信機器を収容するラック内部やラック間をつなぐ短距離光通信において、大容量化、高密度化、および低消費電力化が強く求められている。現在主流である石英製マルチモード光ファイバを用いた方式は、短距離光通信を支える基盤技術として広く活用されているが、今後想定されるさらなる高速伝送への対応に向けて、通信距離の拡大や電力効率の一層の向上が課題となっていた。

これに対し、同社が開発を進めるGI型低材料分散ポリマー光ファイバ(GI-LDPOF)は、石英ファイバと比較して材料分散が小さいことから、高い伝送帯域による通信速度の向上が期待されている。また、通信エラーの低減によってシステムの低消費電力化にも貢献できるという利点を持つ。

(図)引用元:The 33rd International Conference on Plastic Optical Fibers(Y. Koike, et al., Keio Photonics Research Institute)

本プロジェクトでは、このGI-LDPOFの工業化プロセスを確立するとともに、実用化に向けた性能評価を進めることで、社会実装および海外展開を推進する計画である。同社は、本プロジェクトを通じて情報通信分野における技術革新を促し、デジタル社会を支える次世代通信インフラの発展に寄与することを目指している。

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