OKIと静岡市、海洋技術の事業化で連携 海洋センシング技術の社会実装へ

沖電気工業と静岡市は、2026年7月31日に、海洋関連技術の革新及び社会実装の推進に関する連携協定を締結した(ニュースリリース)。

(写真)静岡市長・難波喬司 氏(左)と、OKIセンター長加藤圭 氏(右)

OKIは海洋分野において、防衛市場で培った水中音響技術を生かし、水中音響測位装置や水中音響センサーなどの製品開発を進めている。また、静岡県沼津市の内浦湾に、国内唯一の水中音響計測施設である固定式計測バージ「SEATEC NEO」を保有している。同施設では、センサーをはじめ、ROV(遠隔操作型無人潜水機)やAUV(自律型無人潜水機)など、さまざまな海中機器の試験・実証が可能である。こうした取り組みを通じ、同社は海洋産業の発展に貢献している。

(図)連携協定の概要

同社は沼津市に、防衛・海洋関連分野の開発・製造拠点を有している。駿河湾を活用した海洋技術の革新と社会実装が、OKIと静岡市にとって重要な共通テーマであることから、両者は対話を重ね、今回の協定締結に至った。

静岡市は、清水港や駿河湾という恵まれた海洋環境を生かし、海洋分野における社会変革や技術革新を意味するブルートランスフォーメーション(BX)の推進に力を入れている。

海洋データを活用し、研究開発、産業化、人材育成を進める「駿河湾・海洋DX先端拠点化計画」や、清水港沖および折戸湾の海洋テストベッドと、三保飛行場を活用した空のテストベッドの整備・充実を図る「駿河湾・BXテストベッド構築事業」などを推進している。これらを通じて、駿河湾に面する清水港を中心とした国際的な研究開発拠点の形成を、地域づくりの一環として進めている。

今回の協定では、静岡市が海域利用に伴う地域関係者との調整や行政情報の提供などを担い、OKIが水中音響技術や海洋実験施設の運営ノウハウを提供する。両者は、海洋テストベッドの企画、整備、運営をはじめ、社会実装に向けた制度やルールの検討、人材育成、情報発信などで連携し、海洋技術を研究開発から実証、事業化へとつなげる。

特に、静岡市が進める「駿河湾・BXテストベッド構築事業」に重点を置き、企業や研究機関が海洋先端技術を試験できる環境の整備を進める。OKIは、水中音響技術や「SEATEC NEO」の運営で培ったノウハウを生かして同事業に貢献し、新たな地域産業の創出と先端技術の事業化を目指すとしている。

キーワード:

関連記事

  • 早稲田大と産総研、量子技術分野の相互協力に関する連携協定を締結

    早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究機構(GCS機構)と、産業技術総合研究所量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)は量子技術分野の相互協力に関する連携協定を締結した(ニュース…

    2026.03.10
  • Q-STAR、量子技術分野における国際連携促進に関する連携協力覚書を締結

    ジェトロ、産業技術総合研究所 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)、量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)は、量子技術分野における国際連携促進に関する連携協力覚書を締結した(ニュー…

    2026.03.09
  • オキサイド、台湾企業と半導体後工程向けレーザー微細加工装置を事業化

    オキサイドは、台湾のレーザ微細加工装置メーカーであるBolite 社とレーザー微細加工装置の事業化に向けた業務提携の基本合意書を締結したと発表した(ニュースリリース)。 生成AIに関連した高性能コンピューティング(HPC…

    2026.02.16
  • マクニカら,ペロブスカイトPVの社会実装に向け連携

    マクニカ,神奈川県,ペクセル・テクノロジーズは,ペロブスカイト太陽電池と蓄電池の社会実装に向けた実証や普及啓発に関しての連携協定を2024年3月29日に締結したと発表した(ニュースリリース)。 3者は,薄く,軽く,曲がる…

    2024.03.29
  • 東北大と古河電工,フォトニクス融合共創研究拠点を設置

    東北大学と古河電気工業は4月1日,連携拠点「古河電工×東北大学 フォトニクス融合共創研究拠点」を東北大学電気通信研究所に設置したと発表した(ニュースリリース)。 これまで東北大学と古河電工は,様々な分野で共同研究を実施し…

    2023.04.05

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア