光学と楽観主義 光学のことを英語では「オプティクス(optics)」という。そして,「オプト(opto-)」とか「オプティカル(optical-)」に関連する光に関わる言葉が多く使われている。例えば,「optoelectronics(光 […] 2024年08月12日 ひかりがたり ひかりがたり 第137話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
宇宙戦争─熱線の謎─ 火星に生命,あるいはその痕跡があるかどうかということは,僕たち人類にとっての大きな関心事の一つである。火星の過酷な環境を考えると,高等な生命体が存在する確率は低いけれども,何らかの有機体が存在する可能性は十分にあるらしい […] 2024年07月10日 ひかりがたり ひかりがたり 第136話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
動体視力という視力 テニスのトッププロの試合では,打ち合いのストロークの速度が時速100 Kmを軽く超え,サーブに至っては時速200 Kmを超える速度で放たれる。そんな打球がライン付近でバウンドすると,訓練されたラインズマンでさえもセーフな […] 2024年06月11日 ひかりがたり ひかりがたり 第135話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
何かに見えるということ─パレイドリア─ 子供の頃に住んでいた家では,夜になるとトイレの前の壁に,2 つの吊り上がった目と不気味な口が開く顔が現れた。それは,おそらく窓の外から射し込んだ街灯の光やその影が作り出した造形だったと思うのだけれども,僕はそれが怖くて, […] 2024年05月10日 ひかりがたり ひかりがたり 第134話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
にんじんケーキの彩りの謎 妻はにんじんケーキを偏愛している。毎週のようにケーキを焼き,毎朝ひと切ずつ食べていく。よくも飽きないものだと,僕は感心してしまう。にんじんケーキは,すりおろした人参に小麦粉,重曹,シナモンなどのスパイスを混ぜ合わせて焼い […] 2024年04月11日 ひかりがたり ひかりがたり 第133話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
油の虹は雨上がりに現れる 雨上がりに散歩をしていたら,道路の表面に虹色模様が広がっていた。車から漏れた油が膜になっているのだろう。濡れて黒ずんだ道路にアメーバのようにへばりつく虹はなんだか毒々しくて,僕はそれを「汚いもの」と感じてしまう。 でも, […] 2024年03月12日 ひかりがたり ひかりがたり 第132話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
光に関する忘れ物 15年ぶりに台湾の街,台北に行ってきた。日本からは至近だし,時差はたったの1時間だ。3度目の訪問ということもあり,「海外に行くぞ」という緊張感はない。 だからというわけではないが,今回の旅にはカメラ(ミラーレス一眼)とメ […] 2024年02月12日 ひかりがたり ひかりがたり 第131話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
金魚に騙される─立体という幻─ 10月の最終日,札幌市郊外の札幌芸術の森には,北海道らしい色とりどりの紅葉と人工のオブジェによる魅力的な光景が広がっていた。その一角に建つ美術館では,深堀隆介氏の「水面(みなも)のゆらぎの中へ」という展覧会が開催されてい […] 2024年01月10日 ひかりがたり ひかりがたり 第130話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
アトを超えるもの 今年(2023年)のノーベル物理学賞は,「物質中の電子ダイナミクスを研究するためのアト秒パルス光の生成に関する実験手法」ということで,ピエール・アルゴスティーニ氏,フェレンツ・クラウシ氏,アンヌ・ルイリエ氏の3名への受賞 […] 2023年12月12日 ひかりがたり ひかりがたり 第129話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)
白い虹 久しぶりに高い山に登りたくなって,南アルプスの北岳に行ってきた。中腹の白根御池小屋に1泊の日程だ。長期予報で天気の良さそうな日を選んだのだけれども,直前になって予報は雨に変わった。今さら日程も変えられないので,とりあえず […] 2023年11月10日 ひかりがたり ひかりがたり 第128話 著者:納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき)