【interOpto2025】特別展「パワーレーザーPlus」 パワーレーザーが拓く新たな産業分野

今回のinterOpto / 光とレーザーの科学技術フェアでは特別展「パワーレーザーPlus」が開催されている。産業・医療・研究など多様な分野で拡大を続けるパワーレーザーの新たな可能性を体感できる内容となっている。

宇宙用レーザー技術を開発しているOrbital Lasers【パワーレーザーPlus No. PL-07】は、ライダー衛星初号機の模型を展示。同社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と開発協定を結び、平成29年度、30年度に渡りJAXAが打ち上げた衛星の開発を行なった。

また、レーザーで宇宙ゴミ(デブリ)除去をする事業にも力を入れている。高効率なパルスレーザーによって対象物を蒸発・プラズマ化させる「レーザーアブレーション技術」。この手法を最適化した同社独自のレーザー技術を開発し、宇宙の持続可能性に貢献している。

オハラ【パワーレーザーPlus No. PL-09】は、「合成石英ガラス」「i線用高均質性光学ガラス」を展示している。

合成石英ガラスは、超低損失光ファイバー製造技術であるVAD法を応用した素材で、広範囲の波長域で高い光透過性を持つ。優れた均質性、耐光性、耐熱性、低膨張の特性を備え、半導体製造装置、計測機器、検査装置や高出力レーザー、高輝度ランプなどを用いた過酷な使用環境にも対応している。

i線用高均質性光学ガラスは、内部透過率が高く、紫外線による着色を抑制。光学的均質性に優れ、半導体製造装置及び関連照明装置に使用されている。

神島化学工業【パワーレーザーPlus No. PL-04】は、「YAGセラミックス」を展示している。

セラミックスの特性を活かし、固体レーザー発振素子など多様な分野に用いられている。

単結晶では作成困難な大型透明セラミックスの作製が可能で、紫外から赤外領域までの光透過性に優れているという。透明セラミックスの熱伝導率は光学ガラスの10倍以上に達し、ドーパントイオンを添加することで、様々な光学特性を付与することが可能だとしている。

今回の展示では、パワーレーザー系として、核融合発電システムの開発に重要なレーザー媒質として検討されている黒い枠のYAGも紹介されていた。

キーワード:

関連記事

  • オーシャンフォトニクス、最新のミラー式配光測定システム「DMG」を実機展示【OPIE26】

    パシフィコ横浜で開催されている「OPIE’26」のレーザーEXPO会場において、光計測機器の専門商社であるオーシャンフォトニクス株式会社は、次世代ディスプレイや高度な光学設計の評価を支援する最新のソリューショ…

    2026.04.24
  • OPIE26最終日、様々な出展企業が示す光の未来

    国内最大級の光技術の展示会「OPIE26」が、最終日を迎えた。会場では、光学部品、レーザー、画像処理、センシング、加工技術など、光技術の現在地を示す多彩な展示が展開されており、各社・各機関の取り組みからは、次世代産業を支…

    2026.04.24
  • 近赤外レーザーの危険を可視化 山本光学がポータブルレーザー検知器を初展示【OPIE26】

    山本光学は、OPIE26にて近赤外線レーザーの散乱光の危険を可視化するポータブルレーザー検知器「YSL-01」を展示している。 レーザー加工やクリーニング用途で用いられる近赤外光は人の目には見えないため、実際にどの位置に…

    2026.04.23
  • 富士フイルムオプティクス、視野角40度ARグラスを初公開【OPIE26】

    富士フイルムオプティクスは、パシフィコ横浜で開催中のOPIE2026において接着剤を用いないオプティカルコンタクト導光板を採用したARグラスを初公開している。 同製品は、ガラス内部に複数の光学層を積層した導光板を用い、映…

    2026.04.23
  • OPIC2026プレナリーセッション開催、フォトニクス・光技術・量子技術の最新動向

    2026年4月22日、パシフィコ横浜で開催された国際会議「OPIC2026(Optics & Photonics International Congress 2026)」において、プレナリーセッションが行われた…

    2026.04.23

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア