今回のinterOpto / 光とレーザーの科学技術フェアでは特別展「パワーレーザーPlus」が開催されている。産業・医療・研究など多様な分野で拡大を続けるパワーレーザーの新たな可能性を体感できる内容となっている。
宇宙用レーザー技術を開発しているOrbital Lasers【パワーレーザーPlus No. PL-07】は、ライダー衛星初号機の模型を展示。同社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と開発協定を結び、平成29年度、30年度に渡りJAXAが打ち上げた衛星の開発を行なった。
また、レーザーで宇宙ゴミ(デブリ)除去をする事業にも力を入れている。高効率なパルスレーザーによって対象物を蒸発・プラズマ化させる「レーザーアブレーション技術」。この手法を最適化した同社独自のレーザー技術を開発し、宇宙の持続可能性に貢献している。

オハラ【パワーレーザーPlus No. PL-09】は、「合成石英ガラス」「i線用高均質性光学ガラス」を展示している。

合成石英ガラスは、超低損失光ファイバー製造技術であるVAD法を応用した素材で、広範囲の波長域で高い光透過性を持つ。優れた均質性、耐光性、耐熱性、低膨張の特性を備え、半導体製造装置、計測機器、検査装置や高出力レーザー、高輝度ランプなどを用いた過酷な使用環境にも対応している。

i線用高均質性光学ガラスは、内部透過率が高く、紫外線による着色を抑制。光学的均質性に優れ、半導体製造装置及び関連照明装置に使用されている。
神島化学工業【パワーレーザーPlus No. PL-04】は、「YAGセラミックス」を展示している。

セラミックスの特性を活かし、固体レーザー発振素子など多様な分野に用いられている。
単結晶では作成困難な大型透明セラミックスの作製が可能で、紫外から赤外領域までの光透過性に優れているという。透明セラミックスの熱伝導率は光学ガラスの10倍以上に達し、ドーパントイオンを添加することで、様々な光学特性を付与することが可能だとしている。

今回の展示では、パワーレーザー系として、核融合発電システムの開発に重要なレーザー媒質として検討されている黒い枠のYAGも紹介されていた。