QDレーザとTDKは、網膜投影技術を用いたXRグラス向け次世代RGB光源モジュールおよび光学エンジンの共同開発に関して、事業協力契約を締結したことを2026年6月1日に発表した(ニュースリリース)。本契約には、QDレーザが保有する網膜投影技術に関する特許権の一部のTDKへの移転が含まれている。
XRグラスは消費者向けの新たな情報機器として注目を集めており、特に米国を中心にAIグラスなどの新コンセプト製品が市場で急速に成長している。QDレーザの網膜投影技術は、微弱なレーザ光を用いて網膜に直接映像を投影する方式であり、XRグラス用ディスプレイに求められる「小型化」「低消費電力化」「ピントフリー」といった特性において、他のディスプレイ方式に対する優位性を有している。

今回の事業協力により、QDレーザが培ってきた独自の網膜投影技術と特許群に、TDKの高度なRGBモジュールの開発・製造技術を融合させる。これにより、次世代RGB光源モジュールおよび光学エンジンの開発を加速させるとともに、次世代XRグラスサプライヤーへの早期普及を図り、急成長する市場への対応を進める方針である。
協力内容には、両社による共同開発の継続に加え、特許の活用に関する取り組みや技術支援が含まれる。QDレーザはTDKに対し、光学設計、電気設計、映像システム設計、およびアイセーフティ(安全基準)に関する包括的な技術支援を行い、TDK内での技術醸成と量産体制の構築を後押しする。両社は試作機の評価や市場開拓を共同で進め、早期の量産化を視野にスマートグラスメーカー各社への光学エンジンの提供を目指す。
一方で、QDレーザは引き続きビジョンサポート、ヘルスケア、医療などの分野において、網膜投影技術を活用した独自の製品およびサービスの開発に取り組む。また、自社保有の光学設計や半導体レーザ技術を活かし、さらなる顧客およびアプリケーションの開拓による事業領域の拡大を継続していくとしている。



