コーヒーハウス

著者:熟成考房舎 鴫原正義

独立戦争やフランス革命までが…

ネットワーク社会の現在は、さまざまな形での交流の場を作ることができます。しかし、インターネットのような技術が生まれる前は交流の場も限られていました。18世紀の欧州では「議論と革新を生む社交場」ともいわれていたコーヒーハウスが交流の場として広がっていました。今回はそんな世界を追ってみました。

初期のコーヒーハウス

コーヒー豆は元々が熱帯アフリカ原産の植物で古代から食用にされていたものが、13世紀頃から炒った豆を煮出して飲むようになります。そんな習慣がアラビア半島に広がり、16世紀初頭にオスマントルコ帝国に伝わり、トルココーヒーとして広がります。コンスタンチノープル(現イスタンブール)の街にコーヒーハウスが増え、そこでは人々が政治の不満などをぶつけ合う政治談議の場になっていました。その後16世紀末には市街地のコーヒーハウスは数百軒ほどまでに増えていたそうで、文化、哲学、宗教、政治などを語り合う場になっていくのです。

その後、コーヒーそのものが欧州各国に広がり、コーヒーハウスが開店するようになります(図1)。1645年にイタリアのヴェネツィアで開店し、1650年に英国オックスフォードに、1671年にフランスのマルセイユに、1679年にドイツのハンブルグに、そして米国では1696年にニューヨークに…、などです。

図1  コーヒーハウスの様子を描いた絵画(1700年頃:作者不詳)英国大英博物館蔵

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