OPIC2026プレナリーセッション開催、フォトニクス・光技術・量子技術の最新動向

2026年4月22日、パシフィコ横浜で開催された国際会議「OPIC2026(Optics & Photonics International Congress 2026)」において、プレナリーセッションが行われた。

Heike Riel氏(IBM フェロー)
野田進氏(京都大学特別教授)
Chris Barty氏(カリフォルニア大学)

OPICは光・レーザー・フォトニクス分野における国際会議で、2026年は過去最多となる18の専門会議で構成され、先端研究から産業応用まで幅広いテーマが議論される。

プレナリーセッションでは、光科学・量子技術・ナノフォトニクスなどの分野を代表する研究者が登壇し、基礎研究の進展と社会実装への展開について講演を行った。特に、フォトニック結晶や量子情報技術といった次世代技術に関する研究の進歩が紹介され、光技術が通信、センシング、製造、医療など多様な分野において重要な役割を担うことが改めて示された。

フォトニック結晶に関する講演では、光の伝搬を精密に制御するナノ構造の研究が長年にわたり進展してきた経緯とともに、高出力かつ高品質なレーザー光を実現する技術や、LiDARなどへの応用可能性が示された。これにより、自動運転や高度センシングなどの分野への貢献が期待されている。

また、量子コンピューティングや量子ネットワークに関連する講演では、光とマイクロ波を接続する技術や、大規模量子計算の実現に向けた課題と展望が提示され、フォトニクス技術が量子情報社会の基盤として重要性を増していることが強調された。

OPICは産学連携の促進を目的とした国際的なプラットフォームとして位置付けられており、研究者と企業の交流を通じて新たな技術革新の創出が期待されている。今回のプレナリーセッションでも、基礎科学と産業応用の橋渡しとなる議論が活発に行われた。

光・フォトニクス分野は、カーボンニュートラルやスマート社会の実現にも深く関わる重要技術であり、今後のさらなる発展と社会実装の加速が注目される。

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