東北大など、近視進行抑制に期待されるバイオレットライト照射ディスプレイを開発

東北大学大学院工学研究科・教授の石鍋隆宏氏、同大学未来科学技術共同研究センター・教授の白井泰雪氏、坪田ラボらの研究グループは、バイオレットライトを発光可能なマイクロLEDを画面内に搭載した新たなディスプレイシステムを開発した(ニュースリリース)。

(図)開発技術を搭載したディスプレイシステム

バイオレットライトとは、波長360〜400ナノメートルの紫色光を指し、自然光には豊富に含まれるものの、現代の屋内環境や従来のディスプレイからはほとんど発せられていない。近年の臨床研究において、この光は小児の近視進行抑制に関連する可能性が示唆されており、坪田ラボが医療機器としての臨床試験を進めている重要な波長域である。

今回開発されたシステムは、100マイクロメートル未満という極小サイズのマイクロLEDを活用している点が大きな特徴である。このサイズのLEDは人の目では認識できないため、表示される画像の品質や見え方に影響を与えることなく、ユーザーに対して制御されたバイオレットライトを照射することが可能となった。これは、屋外光と屋内環境の光成分の差をディスプレイによって補うという、従来にはない新しい発想に基づいている。

本技術は、教育現場で使用されるタブレット端末などのデジタル機器において、光環境と視覚健康の調和を図るための次世代ディスプレイの基盤技術として期待されている。

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