東大生研ら,エレクトロニクス技術開発の部門を設置

東京大学とダイセルは,東京大学生産技術研究所(東大生研)に「ダイセル人を繋ぐエレクトロニクス」寄付研究部門を設置した(ニュースリリース)。

今回設置する「ダイセル人を繋ぐエレクトロニクス」寄付研究部門では,人とエレクトロニクスを繋ぐエレクトロニクス技術を材料・デバイス・応用のマルチスケールで開発するという。生体と同じように柔らかく生体適合性の高い電子材料とその加工技術,それらを用いた柔らかい電子デバイス(センサ・ディスプレイ・回路),ヘルスケアデバイスやヒューマンコンピュータインターフェースとしての応用探索を進めていく。

人と優しく繋がるエレクトロニクス技術は,疾病の予防や早期発見を可能にするヘルスケアデバイスや,人と人の交流を自然に活性化する情報端末などを実現でき,さらに研究者や学生の国籍,研究分野(化学合成から生体応用まで)において多様性に富んだ環境の中で推進されるという。このような環境により,特定の分野や枠組みにとどまることなく,科学や社会全体を広く見渡す視点と知識を備えた研究者の育成を目指すとしている。

東大生研は,1949年に設置された国内最大規模の大学附置研究所。現在は,およそ120の研究室を擁し,約400名の教職員を含め,総勢1,300名以上が,教育研究活動に従事している。工学のほぼ全領域を包含する総合工学研究所また世界的中核研究所として,先端的な工学知を創造・発信するとともに,社会における様々な課題の解決や産業の創成に貢献し,数多くの分野融合かつ国際的な活動を組織的に展開している。

研究教育のより一層の活性化を図ることを目的として,民間等からの寄附より,寄付研究部門を開設している。具体的な研究分野を協議設定し,新規研究分野の発展,境界領域の育成,既存分野の活性化に役立てている。ダイセルは,「健康」「安全・安心」「便利・快適」「環境」をキーワードに,幅広い事業領域で,社会と人々に役立つ素材を提供している。エレクトロニクス分野においても機能フィルムや半導体材料など様々な研究開発を行ない,パートナーと共に未来に向けた価値創造を図っている。

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