古河電工、AIデータセンタ向けTMTフェルール新工場を建設

古河電気工業は、生成AIの普及に伴うデータセンター需要の拡大と、特にハイパースケーラーを中心とした需要の急速な増加に対応するため、石川県かほく市にある同社グループ会社、白山の石川第二工場(仮称)を新設すると発表した(ニュースリリース)。

近年、生成AIやクラウドサービスの普及に伴い、データセンタへの投資が世界規模で拡大している。これに伴い、膨大なデータを高速かつ低遅延で処理するためのデータセンタ内光通信ネットワークや、それを支える光コネクタの需要も高まっている。特にデータセンタの高密度化に対応するため、従来のMTフェルールに加え、省スペース化を実現する新たな選択肢として、超小型(VSFF)多心光コネクタへの関心が高まっている。

同社グループの光ソリューション事業では、子会社のライテラジャパンを中核に、AIデータセンタで進む大容量化・高密度化に対応した光接続領域で事業を展開している。光コネクタの供給に加え、関連製品を含めたコネクティビティソリューションを高付加価値領域にも広げることで、グローバル市場におけるプレゼンス向上を図っている。

ライテラジャパン傘下の白山は、現行の多心光コネクタの中核部品である低損失MTフェルールにおいて、高い技術力と世界トップクラスのシェアを有する。同社は今後のVSFFコネクタ需要の拡大を見据え、2026年2月にSANWA Technologiesおよび米国US Conecと、「MMC」および「TMTフェルール」に関するマルチソース、すなわち相互供給について合意している。

(画像)TMTフェルールのイメージ

今回の新工場建設は、この合意を踏まえたもの。古河電工は約50億円を投じ、石川県かほく市に白山の石川第二工場(仮称)を新設し、2028年4月ごろから同工場でTMTフェルールの量産開始を目指す。本投資により、現行の設備台数に対して1.5倍以上の規模へ拡大し、供給力を強化する。

今後、白山では既存事業における供給体制の維持・強化を図りながら、VSFFコネクタ向けTMTフェルールの量産および安定供給体制を構築する。なお、これに先立ち、需要拡大に機動的に対応するため、既存施設を活用した暫定的な製造ラインを立ち上げ、新工場の量産開始までの間も生産能力の強化を進めるとしている。

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