古河電気工業は2026年6月5日に事業説明会を開催し、光ソリューション領域の今後の事業方針を発表した。
光ソリューション領域長の浅尾真史氏は、2030年に向け「革新的な光ソリューションでAI時代のネットワークを構築し、社会の持続的成長を実現することを目指す」と述べ、生成AIの普及を背景に需要拡大が続くデータセンター市場に注力し、高性能化や大容量化に寄与する製品・技術を提供していく方針を示した。
2025年度は、生成AIやデータセンター需要の急増を背景に、高密度光ケーブル(ローラブルリボンケーブル)やフェルールの需要が拡大し、営業利益も下期にかけて改善したとしている。その結果、北米での需要取り込みや生産性改善、国内増産に加え、光海底ケーブル用ファイバーや特殊ファイバーの増加が成長を牽引したという。一方で、中南米地域では為替・金利上昇と投資抑制、欧州では市場回復の遅れと価格競争の激化が課題として残るという懸念が示された。
2030年に向けて同社では、引き続き北米を中心に生成AI・データセンター投資が継続すると見込む。そのため、顧客との関係強化、ファイバーやローラブルリボンケーブル、フェルールの供給能力増強、コネクティビティ製品の拡充により収益性を高めていく考えだ。また、空孔ファイバー(ホローコアファイバー)やマルチコアファイバーなど次世代技術の開発を進めるとともに、国内アクセス市場ではCATV事業の再編と通信キャリア向け超高速PONの拡販に取り組むとしている。
また、事業説明会で登壇した同社執行役員、Lightera(ライテラ)事業のCEOのホリー・ハルス氏は、同社の注力領域として「通信ネットワーク」「DC・エンタープライズ」「特殊ファイバ」「公共インフラ等」の4分野を挙げた。中でもデータセンターを中心とするDC・エンタープライズを成長分野と位置づけ、2030年には同関連売上を60%以上へ拡大する方針を示した。ローラブルリボンケーブルやVSFFコネクター、フェルールの供給能力を高めるとともに、ホローコアファイバーやマルチコア光ファイバーなど次世代技術の開発を進めていくとしている。



