ローム,VCSEL搭載の高速・高精度近接センサを開発

ロームは,プリンタや搬送装置をはじめとする民生・産業機器向けアプリケーションに幅広く活用できる,高速移動体を高精度に検知可能なアナログ小型近接センサ「RPR-0730」を開発した(ニュースリリース)。2025年10月から量産を開始(サンプル価格350円/個:税抜)。

産業機器やオフィス機器の高機能化・自動化が進む中で,センシング技術の精度向上が求められている。特に,ラベルプリンタや検体搬送機,複写機などでは,生産性の向上による高速化に加え,対象物をより正確に識別できる技術が必要とされており,高速かつ精度の高い近接センサの導入が重要になっている。

こうした市場の課題に対応するため,同社は発光素子にVCSEL,受光素子にフォトトランジスタを採用したアナログ近接センサを製品化し,従来のLED光源では識別が困難だった微細な対象物の高速かつ高精度なセンシングを可能にした。

この製品は,反射型の小型近接センサ(フォトリフレクタ)。発光素子には,LEDより指向性の高い赤外VCSELを採用し,より細かい対象物の検出を可能にした。また,受光素子にはアナログ出力のフォトトランジスタを採用することで,10µsの応答性能を実現しているという。

これら2つの組み合わせにより,従来のLED光源では検出が困難だった0.1mm幅の微細線を,高速かつ正確に識別できる。従来のデジタル出力タイプ「RPR-0720」のシリーズ追加となり,複写機やラベルプリンタの印字検知,モータやギアの回転検知など,より高速なセンシングが求められるアプリケーションにも適応範囲が広がるとしている。

パッケージは2.0mm×1.0mm×0.55mmの超小型で,照明や太陽光による外乱光の影響を抑える可視光カット樹脂を採用している。これにより,工場や屋外などの光環境が変化しやすい場所でも,安定した検出を可能にするという。

また,搬送装置の内部や精密機器など,小さく狭いスペースへの取り付けが求められる機器にも容易に組み込むことができるため,より幅広いアプリケーションでの採用が期待されるとしている。

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