キヤノン、新SPADセンサー搭載の超高感度カメラ「MS-510」を発売 

キヤノンおよびキヤノンマーケティングジャパンは、低照度性能を大幅に向上させたカラー撮影用超高感度カメラの新製品として、約320万画素1.0型の新SPAD(Single Photon Avalanche Diode)センサーを搭載した「MS-510」を2026年5月下旬に発売する(ニュースリリース)。

本製品は、最低被写体照度0.0006luxを実現しており、港湾、公共インフラ施設、国境付近といったセキュリティレベルが極めて高いエリアでの高度な監視ニーズに応えるものである。

(製品写真)MS-510
(画像)新SPAD センサー

搭載される新SPADセンサーは、画素に入射した光の粒子(光子=フォトン)を数える「フォトンカウンティング」という仕組みを採用している。入射した光子が電荷に変換される際、瞬時に約100万倍に増倍して大きな信号として取り出すことができるため、微量の光でも検出が可能だ。また、光子をデジタルに数えるため、読み出しの際にノイズが混入しないという大きな特長を持つ。今回の新製品「MS-510」は、2023年に発売された従来製品「MS-500」の最低被写体照度0.001luxをさらに更新し、特に近赤外光の感度が高められたことで、暗所でも対象をより鮮明に撮影することが可能となっている。

(画像)夜間の視認困難な環境で約5km先を撮影した画像

レンズマウントには放送用レンズで主流のバヨネットマウントを採用しており、キヤノンの豊富な放送用レンズと組み合わせることで、闇夜においても数km先の被写体を鮮明に捉えることができる。機能面では、監視用途に最適化された画質プリセット「CrispImg2(クリスプイメージ2)」を搭載し、昼間は高精細かつ高コントラストな映像を、夜間はノイズを抑えた視認性の高い映像をそれぞれ提供する。さらに、大気の影響を抑える「かすみ補正」や、明暗差の大きい場面で黒つぶれと白飛びを抑制する「スマートシェード補正」などの画像補正機能を備えており、霧や逆光といった厳しい環境下でも対象の輪郭や文字情報を的確に把握できる。また、IP通信への対応により遠隔地からのカメラ設定やレンズ操作、雲台制御が可能であるほか、映像管理システム(VMS)との連携による映像の一元管理も行える。キヤノンは今後も「ME20/MLシリーズ」を含む超高感度カメラのラインアップを強化し、高度監視市場における多様な撮影ニーズに対応していく方針だとしている。

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