ウシオ電機は2026年3月、車載グレードの信頼性基準であるAEC-Q102に準拠した波長642nmの赤色レーザーダイオード「HL63723DGAM」を新たに製品ラインアップに加えた(ニュースリリース)。

本製品は、2025年7月より販売されている「HL63723DG」をベースとしており、波長642nmの赤色短波長帯において最大200mWという高い光出力を実現しながら、マイナス40℃から85℃という広範囲な温度環境下での安定した動作を可能にしている。今回拡充されたAEC-Q102準拠モデルは、車載用の光半導体デバイスに不可欠な高温、振動、衝撃、湿度といった過酷な条件下での厳格な信頼性試験をクリアしている点が大きな特徴である。
この新製品の導入により、レーザー特有の強みである高い発光効率と広い色域を活かした先進的な車載プロジェクション技術の進展が期待されている。具体的な用途としては、路面への情報投影や車内プロジェクション、さらにはヘッドアップディスプレイ(HUD)などが想定されており、これらを通じてドライバーや歩行者、周辺車両に対する安全性の向上に寄与する。また、車内というプライベートな空間におけるエンターテインメント体験の提供を通じて、乗員の快適性を高める役割も担うとされる。同社は今後も継続的な技術革新を通じて、顧客の多様なニーズに応える高性能な製品を提供するとともに、光技術の活用によって社会の発展に貢献していく方針だという。



