エドモンド、レーザー用EDOFメタレンズを供給開始

エドモンド・オプティクスは、レーザーシステム向けの焦点深度拡張(EDOF)メタレンズの在庫販売を開始した(製品ページ)。これまで高度なメタオプティクスは、その専門性の高さからカスタム開発による対応が一般的であり、導入には多大なコストと長いリードタイムを要することが課題となっていたが、今回、標準在庫品(カタログ品)としてラインナップに加わったことで、WEBサイトからの直接調達が可能となった。これにより、エンジニアは試作期間を短縮し、設計から量産立ち上げまでの開発工程を加速させることが期待される。

(写真)焦点深度拡張 (EDOF) メタレンズ

本製品は、サブ波長ナノ構造を活用して、808nm、1030nm、1064nmの各波長に対して完全な波面制御を実現する光学素子である。厚さわずか0.45mmの単一平面素子という形状により、従来のかさばるマルチ素子アッセンブリやアキシコンを代替し、イメージングやセンシングシステムの小型化、構成の簡略化、およびアライメント負荷の軽減を目的としている。

機能面では、拡張された焦点深度範囲において制御された焦点スポットを維持できる点が特徴である。具体的な仕様としては、焦点距離200mmで200〜250mmの範囲において50μm未満のスポットサイズを維持するモデルや、焦点距離50mmで50〜62.5mmの範囲において15μm未満のスポットサイズを維持するモデルが用意されている。これにより、位置決め誤差に対する感度が抑制され、頻繁な再フォーカス作業の削減が見込まれる。

適応分野は、Ti:Sapphire、Yb-doped、Nd:YAGなどの各種レーザーを用いた材料加工、マーキング、ビーム整形など多岐にわたり、超短パルスフェムト秒レーザーにも対応する。

キーワード:

関連記事

  • 分子研など、フォノンポラリトンの超高速変化を可視化

    分子科学研究所と大阪公立大学などの研究チームは、ナノメートルサイズの空間を伝わる光と物質が結びついた状態「ハイパボリックフォノンポラリトン(HPhP)」が、光照射によって高速に変化する様子を直接可視化することに成功した(…

    2026.09.04
  • 阪大、近赤外光で腎障害を非侵襲イメージング

    大阪大学の研究グループは、近赤外光を利用し、腎臓の細胞障害を非侵襲的かつ定量的に評価するイメージング手法を確立した。薬剤や遺伝子改変を用いず、障害を受けた腎臓が発する自家蛍光を検出することで、腎障害の程度をリアルタイムに…

    2026.09.02
  • 理研など、次世代2µm固体レーザー向け高効率EUV光発生法を実証

    理化学研究所(理研)や宇都宮大学などの国際共同研究グループは、次世代の先端半導体製造に期待される「2µm固体レーザー」を用いた極端紫外(EUV)光の発生において、複数のレーザーを同時照射する「マルチレーザー照射法」の有効…

    2026.08.27
  • 農工大とローム、テラヘルツ波を制御する薄型レンズを開発

    東京農工大学とロームは、次世代の高速通信で使用が期待されるテラヘルツ波を、51マイクロメートルの薄い人工レンズで狙った方向へ届ける技術を開発した(ニュースリリース)。 テラヘルツ波は、通信、センサ機器やイメージングへの応…

    2026.08.19
  • 東京理科大など、超短パルスレーザーでCNTの局所配向を実現

    東京理科大学、産業技術総合研究所、大阪大学、理化学研究所の研究グループは、製膜後の無配向カーボンナノチューブ(CNT)膜に偏光制御した超短パルスレーザーを照射し、特定方向に配向したCNT構造を局所的に形成する光ポストプロ…

    2026.08.13

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア