著者:熟成考房舎 鴫原正義
ミクロの世界への挑戦
COVID-19の騒ぎもだいぶ前のことになりましたが、その後もインフルエンザや、百日ぜき、はしかなどの感染症が思わぬ時期に流行を起こし、食中毒などの話題にも事欠きません。近年は当たり前のようにマスクを着用するようになりましたが、暑い日にマスクを付けるのはちょっとつらいです。菌やウイルスの方が隙間を狙っているかもしれません。今回は、そんな菌をなくしたり減らしたりする世界を追ってみました。
殺菌・除菌・抗菌
殺菌・除菌・抗菌などは、よく耳にする言葉です。そのうち「殺菌」は、病原菌を完全に死滅させることで、厳密にいうと、感染症を起こさせない水準にまで菌を減少させる「消毒」とともに、薬事法の対象となる医薬品などに使われる言葉です。
一方、「除菌」は洗剤やろ過機などで菌を減らし、「抗菌」は細菌の増殖を防ぐものです(図1)。なお、殺菌以外は学術用語ではなく一般用語として使われています。以下、もう少しそれらを見てみましょう。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。



