レーザー無線給電技術を開発するSolaNikaは、NEDOが実施する「SBIR推進プログラム(2026年度連結型)」フェーズ1の「地中の埋設物や要救助者の探索に資する次世代防災・救助支援技術の開発」に採択された(ニュースリリース)。レーザー光を使って飛行中のドローンに遠隔で電力を送り、災害現場で長時間の連続飛行を可能にする捜索支援システムの開発を進める。

災害現場では、被害状況の把握や要救助者の捜索などにドローンの活用が進んでいる。一方、一般的なドローンの飛行時間は15~20分程度とされ、広い範囲を長時間にわたって継続的に監視・捜索する際の課題となっている。特に災害発生直後の72時間以内では、現場の負担を抑えながら継続して情報を収集できる仕組みが求められる。
SolaNikaは、東京科学大学などで研究されてきたレーザー無線給電技術の社会実装を目指すスタートアップ。同社は、移動する対象を3次元で追尾しながら、受光セルに適したレーザー光を均一に照射し続ける結像技術や追尾技術を開発している。地上に設置した送電装置から飛行中のドローンへレーザー光を送り、機体側の受光セルで電力に変換することで、バッテリー交換に依存しない長時間飛行の実現を目指す。
今回のフェーズ1では、100~150m先を自律飛行するドローンへのレーザー無線給電と長時間連続飛行の実証に取り組む。トンネル内で150m先を飛行するドローンを対象とした長時間飛行実証を行なうほか、屋外利用を想定した安全性要件の整理やフェールセーフを含む安全制御、災害現場での広域監視・捜索を想定したプロトタイプの開発と性能検証を進める。
可視カメラや赤外線カメラなどを搭載したドローンを長時間運用できれば、災害現場の継続的な監視や要救助者の早期発見への活用が期待される。同社はフェーズ1の成果を踏まえ、フェーズ2で安全性評価と実環境での実証試験を行ない、フェーズ2完了時には自治体への納品を目指す。
SolaNikaは今後、防災・捜索救助でレーザー無線給電による長時間連続飛行ドローンの実用性を検証し、警備やインフラ点検、安全保障などへの展開も目指す。さらに、ドローンで培った技術を成層圏のHAPSや宇宙・月面探査ローバーなどへの長距離給電へ発展させるとしている。




