レーザ加工の基礎の基礎【14】 レーザ接合⑸

著者:Laser Technology Fountain 門屋輝慶

5.16 レーザ溶接の魅力ある応用事例

⑴原子力機器への応用
レーザの主な応用は,初期にはエレクトロ二クス部品など数100 Wの低出力の溶接であった。それを大きく変えたのが原子力発電用蒸気発生管の補修溶接への適用であった。YAGレーザビームが光ファイバー伝送できるという特性を活かして,大きな装置が近づくことができない箇所に,しかも当時としては2 kWという高出力レーザ発振器を採用した。400 m以上の距離を光ファイバーで伝送して細管内でキーホール溶接を行うことを実現した。これが,我が国における高出力固体レーザへの期待を膨らませた1, 2)(図56)。

図56 原子力発電用蒸気発生管の補修溶接へのレーザ溶接の適用
図56 原子力発電用蒸気発生管の補修溶接へのレーザ溶接の適用

⑵自動車への応用
自働車産業では,レーザ溶接が採用された1980年代初期には,電装品への応用が主力であった。1990年代に,欧州で自動車のボディへのレーザ溶接が採用されることになり,いまや自動車へのレーザ溶接は,レーザ業界にとって重要な市場になっている。

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