パテント・リザルトは、2025年の特許審査において、他者の特許出願の「拒絶理由」として引用された特許件数を大学・研究機関別に集計した「大学・研究機関 他社牽制力ランキング2025」を発表した(ニュースリリース)。1位は産業技術総合研究所(産総研)、2位は東京大学、3位は東北大学となった。

同ランキングは、単純な特許の保有件数ではなく、他者が特許を取得しようとした際、その権利化に影響を与える先行技術をどれだけ保有しているかを示すもの。競合する出願の審査で引用される特許が多いほど、後続の技術開発や特許取得に対する影響力が大きいとみることができる。パテント・リザルトでは、こうした被引用件数から企業や研究機関の技術的な影響力を評価している。
ここでいう「拒絶理由」とは、特許庁の審査官が出願を審査し、そのままでは特許として認められないと判断した理由を指す。代表的なものに、すでに同じ技術が公開されている「新規性」の欠如や、既存技術から容易に考えられる「進歩性」の欠如がある。この判断の根拠として、大学や企業などがすでに取得・出願している特許文献が引用される。
今回1位となった産総研は、他者が新たな技術を特許化しようとした際に、先行技術として参照される特許を最も多く保有していたことになる。2位の東京大学、3位の東北大学も同様に、他者の特許審査に影響を与える先行技術を多数有しており、研究成果の知的財産面での影響力の高さが表れた。
なお、この調査データの詳細は、パテント・リザルトより販売されている。



