来場者が寄せるOPIEへの期待について,元 立命館大学 教授 木股 雅章 氏に話を聞いた。
2020年の新型コロナ禍の非接触発熱スクリーニング特需は収束したものの,防衛,監視,セキュリティー,設備診断といった主要応用分野で赤外線イメージング市場は堅調に拡大している。
最近,米国運輸省道路交通安全局が夜間でも機能するAEB(衝突被害軽減ブレーキ)を義務化する動きがあり,赤外線カメラのADAS(先進運転支援システム)センシングツールとしての活用に注目が集まっている。
車載赤外線イメージングビジネスは非常に大きな規模になることが期待されているが,車載などの応用の成功には,赤外線カメラだけでなく光学材料/部品,画像処理,実装など関連する幅広い技術が必須であり,さらなる低コスト化も不可欠となる。
そうした中,「OPIEでは,毎回赤外線カメラビジネスの成功に不可欠な幅広い分野の光学部品,光学機器,光学システムが数多く展示され,情報収集や人脈形成の場として最適であると感じています」とOPIEを評価した。
いよいよ会期が迫ったOPIEに対しても「間近に迫ったOPIE’25の開催を楽しみにしています」と,赤外線分野の車載市場の拡大に向け,果たす役割に大きな期待を寄せている。