OPIEへの期待について,ベルリンパビリオンを設置する独フラウンホーファーHHI MBA フォトニクス戦略部門長のDominic Schulz 博士に聞いた。
OPIEには,モバイル/光通信ネットワークやシステム,さらには,映像信号処理と符号化技術の分野で世界を牽引する,独フラウンホーファーHHIは2018年より継続して出展している。
そんなOPIEについて,フォトニクス戦略部長のDominic Schulz博士は「ベルリンにおける光通信とフォトニクスの主要な研究機関として,最先端の研究技術をアジアをはじめとする,世界中の新規顧客に紹介する格別な機会」と評価する。
フラウンホーファーHHIは今回の展示において,ベルリン・ブランデンブルク・パビリオンにあるブースで,コヒーレント・テラビット・テスト&計測機器や,車間通信用の堅牢なLiFiソリューションの最新開発を展示するという。
さらに,通信とセンシング用のフォトニックTHzソリューション,高速フォトディテクターモジュール,ハイブリッドフォトニック集積回路の応用情報も提供するとしている。
Schulz氏は,フラウンホーファーHHIのみならず,同パビリオンに出展する共同出展社にとっても「技術発表,フォトニクス産業における世界的なプレゼンスを強化するための戦略的なプラットフォームの役割がある」とし,「共同開発,技術移転,国際市場のニーズに合ったカスタマイズされたソリューションを模索するために,可能性のある産業パートナー,顧客,研究協力者とのつながり」を期待する。
さらに,技術の新たな応用分野を特定すること,学界や産業界の主要な関係者と協議を築くこと,そしてフォトニクスの未来を形作る新たなトレンドについて洞察を得ること,そして「情報交換やネットワーキング・セッションに積極的に参加することによって,イノベーションを促進し,先進的なフォトニック・ソリューションの採用を加速させる,長期的なパートナーシップの確立を目指す」としている。
さらにSchulz氏は「フラウンホーファーHHIがOPIEに出展することで,日本の企業や研究機関との協力関係が強化され,フォトニクスの研究開発における国際協力への取り組みが強化されます」と,OPIEのさらなる役割の拡大に期待を寄せている。