
写真が発明されたのはヨーロッパで,初期にはPhotogenic drawingと呼ばれていた。「光による描画」くらいの意味だろうか。写真が発明される以前から,ピンホールやレンズで創り出される光の実像を壁やスクリーンに映し出すカメラ・オブスキュラという装置が存在していた。そこに映し出される実像を筆でなぞりながら正確な写生をする装置である。19世紀になって,光を感じて濃淡が生じる感光材料が発明され,カメラ・オブスキュラと組みわせて,人が筆を使うことなく,自然現象によって光の実像を記録できるようになった。ダゲレオタイプと呼ばれる装置だ。この装置を用いて写真を撮影する技術がPhotogenic drawingである。
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