2.5 レーザビームの伝送
発振器からのレーザビームの伝送には,ファイバー光学系を使って伝送する方法と,ミラーを使って伝送する方法がある。

固体レーザ発振器からのレーザビームは,ガラスを透過するため,ファイバー光学系を使って伝送することが一般的である(図30)。
ファイバーレーザはレーザ発振器としてのファイバーモジュールから直接加工光学系にレーザビームを伝送することも可能である。光ファイバーはレーザビームを伝送するコアと外側のクラッド層からなり,コアの中に照射されたレーザビームがクラッドから反射するようにある角度よりも小さい角度で光ファイバーに照射されなければならない。
そうでなければ,光ファイバーの中のレーザビームは,クラッドに対して大きな角度で照射されることになり,クラッドから完全に反射されず,クラッド内やクラッドの外部に漏れることになる。そうすると,レーザビームが完全に伝送されず,光ファイバーを痛めることになる(図31)。

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