レーザ加工の基礎の基礎【8】 ストラクチュアリング・アブレーション⑴

4. ストラクチュアリング・アブレーション

長い間,レーザストラクチュアリングやレーザアブレーションという加工法は,ごく一部の人の間でしか関心が持たれなかった。しかしながら,微細加工という技術への要求の高まりとともに,レーザストラクチュアリングやアブレーションへの関心が一気に高まった。理由は簡単である。これらの加工法が,超精密微細加工を可能にしたからである。

図1 レーザストラクチュアリング
図1 レーザストラクチュアリング

ストラクチュアリング加工は,材料表面の技術的性質を特定の性質に変化させるために,材料表面にきちんと配列した形状を生成することができる。このようなストラクチュアリング加工では,一つの加工された箇所が,しばしば数ミクロン単位で測定される。

図2 レーザアブレーション
図2 レーザアブレーション

レーザアブレーションは,エレクトロニクスや半導体技術への応用と同様,工具や金型の製造にも採用される。例えば,射出成型では,プラスチックの部品を作るために樹脂が金型に射出されるが,レーザアブレーションによって,高精密3次元の金型を製造することができる。レーザは,また,金属の薄い膜を選択的に除去することができるので,電子部品の抵抗のトリミングや,各種部品をマーキングすることができる(図1)(図2)。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    関連記事

    • レーザ加工の基礎の基礎【13】 レーザ接合⑷

      著者:Laser Technology Fountain 門屋輝慶 5.14 レーザ発振器および材料 ⑴金属材料 さまざまな金属がレーザ溶接されている。金属の合金成分によって,金属が溶接可能か,またどのような品質の溶接が…

      2026.06.23
    • レーザ加工の基礎の基礎【12】 レーザ接合⑶

      著者:Laser Technology Fountain 門屋輝慶 5.11 溶接品質 ⑴溶け込み幅と深さ 溶接部の幅と深さは,溶接断面を表すものであり,溶接断面は溶接継手部の強さを決定する。この理由によって,必要な溶接…

      2026.06.10
    • レーザ加工の基礎の基礎【11】 レーザ接合⑵

      著者:Laser Technology Fountain 門屋輝慶 5.7 レーザ・アークハイブリッド溶接 ハイブリッド技術は,レーザ溶接が,他の溶接法と組み合わされるプロセスを指す。組み合わされる溶接法は,MIG(メタ…

      2026.04.21
    • レーザ加工の基礎の基礎【9】 ストラクチュアリング・アブレーション⑵

      著者:門屋輝慶 4.6 可能性のあるプロセス ・将来のストラクチャー 摩擦,摩耗,潤滑の研究である摩擦学は,レーザストラクチュアリングの幅広い応用が期待できるキーファクターである。表面構造に関する新たな知見は,レーザスト…

      2026.02.26
    • レーザ加工の基礎の基礎【7】 穴あけ⑶

      3.9 ドライフォーミングのための極微細レーザ穴あけ プレス成型において,鉱物オイルの使用低減と加工手順の低減を目的として,鉱物オイルの代わりに炭酸ガスや窒素ガスを揮発性潤滑油として使用するための金型が開発されている。こ…

      2026.01.15

    新着ニュース

    人気記事

    編集部おすすめ

    • オプトキャリア