レーザ加工の基礎の基礎【9】 ストラクチュアリング・アブレーション⑵

著者:門屋輝慶

4.6 可能性のあるプロセス

・将来のストラクチャー
摩擦,摩耗,潤滑の研究である摩擦学は,レーザストラクチュアリングの幅広い応用が期待できるキーファクターである。表面構造に関する新たな知見は,レーザストラクチュアリングの新たなアプリケーションを切り開いている。より多くのアプリケーションが産業に導入されるにつれて,このプロセスはますます普及する。

・上昇中のアブレーション
今日まで,アブレーションは,さまざまなレーザマーキングの応用として大量に採用されてきた。しかしながら,その他の応用としては,まだ,市場は小さく異質であった。しかし,産業から発生しているそれぞれの新しい応用は,他の類似な応用を生み出しており,市場は着実に拡大している。

・傾向
二つの傾向が,ストラクチュアリングとアブレーションには出現している。第一の傾向は,バリ形成をゼロにすることであり,psやfsレーザ発振器を使うことによって,加工中のバリの発生を低減することができる。第二の傾向は,1 μよりも小さな加工形状に関連する。この場合には,より短波長で高いビーム品質が求められる。

・勢い(衝動)
極短パルス固体レーザは,ストラクチュアリングやアブレーションがさまざまな分野における人気を得る助けになっている。psやfsのパルス幅でもって,より微細で溶融を生じない加工が可能である。それに加えて,高パルス周波数は,単位時間の加工速度を高めることができる。(表1

表1 ストラクチュアリングとアブレーションの技術の比較
表1 ストラクチュアリングとアブレーションの技術の比較

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