OptQCは、科学技術振興機構(JST)が推進するムーンショット型研究開発事業 目標6の研究開発プロジェクト「誤り耐性型全光学式光量子コンピュータの研究開発」に参画したと発表した(ニュースリリース)。

同プロジェクトは、「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」を目標とするもの。同社取締役の古澤明氏がプロジェクトマネージャー(PM)を務め、同社は日本発の独自技術である「全光学式」による光量子コンピューターの実現を主導する。
従来の光量子コンピューターでは、測定時に光信号を電気信号へ変換する際の処理速度が課題となっていた。同社は、光パラメトリック増幅器(OPA)などを用い、電気信号を介さず光のまま情報を処理する「全光学式フィードフォワード」の確立を目指す。これにより、将来的にクロック周波数10THzでの超高速演算と、超低エネルギー消費の両立を図る。
同社はこのプロジェクトで、ハードウェアからソフトウェアまでを含むシステム全体の設計・構築と、基盤ソフトウェアの研究開発を担当する。初年度の2026年度は東京大学と連携し、高クロック化と大規模化を見据えたシステム設計を進めるほか、理化学研究所が運用するクラウド光量子コンピューター向けに、量子回路を実機制御パラメータへ変換する基盤を構築する。
また、GKP量子ビットに基づく誤り訂正機能の実装や、従来の量子ビット方式のアルゴリズムを連続量方式の光量子計算機で実行可能にするコンパイラ、SDK、シミュレータなどの開発も進める。
同社は今回の参画を通じ、2050年の誤り耐性型汎用量子コンピューター実現に向け、日本発の全光学式技術の世界標準化を目指す。



