永田製作所は、OPIE’26の「レンズ設計・製造展」に出展し、加工技術提案を前面に打ち出す。今回の展示では、曲面加工や高精度加工に向けた取り組みが注目される。

同社ブースで訴求する技術の中核の一つが、理化学研究所 大森素形材工学研究室の大森 整主任研究員が技術提供しているELID研削である。ELID研削は、加工中に砥石表面の状態を適切に保ちながら加工を進める手法であり、難削材や高精度加工の分野で活用が期待されている。
取材では、曲面づくりへの対応がキーワードとして挙がった。メモによれば、同社は内型を削り出した後の計算にも対応し、加工変位の最適化も視野に入れた提案を進めている。ELID研削では、砥石の切れ味を維持しながら加工を行なえるため、従来は別工程として必要だった研磨工程の簡略化、あるいは削減が期待できる。これにより、工程数の低減、生産効率の向上、省エネルギー化につながる点が大きな特徴である。

また、同技術は光学材料をはじめとする高品位な表面が求められる加工との親和性が高く、曲面加工や精密加工の工程最適化を進める上でも有効とみられる。加工品質を維持しながら後工程の負荷を抑えたいユーザーにとって、有力な選択肢となりそうである。特に、研磨機に頼り切らず加工工程全体を見直したい現場にとっては、生産性向上と消費エネルギー低減の両立を図るアプローチとして関心を集める可能性がある。 展示では、こうしたELID研削の特徴をベースに、曲面加工や高精度加工における工程最適化の考え方を提案するものとみられる。永田製作所が、どのように実加工へ結び付けた提案を示すのかが注目される。



