パシフィコ横浜で開催されている「OPIE’26」のレーザーEXPO会場において、NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、ワイヤレスレーザ通信システム「CENTAURI(センタウリ)」を出展している。

本システムは、空間光通信技術を用いた次世代の通信インフラとして注目されており、光ファイバーの敷設が困難な場所や迅速な回線構築が求められる現場において、現実的かつ実用的なソリューションを提供するものである。CENTAURIシリーズは、10Gbpsおよび25Gbpsのフルデュプレックス通信に対応したモデルを展開しており、最大3kmの伝送距離をカバーするほか、デイジーチェーン接続による中継でさらに長距離の通信を確立することも可能である。また、将来的には100Gbpsまでの拡張も見込まれている。
最大の特徴は、土地の占用権確保や土木工事を伴うファイバーの埋設が不要であるため、極めて短期間で運用を開始できる点にある。さらに、無線免許が不要なレーザー通信であるため、周波数ライセンスの取得コストを抑えることができ、通信キャリアの5GバックホールやISPのエリア拡大、大規模施設内のネットワーク構築、さらには災害時の緊急回線確保といった幅広い用途に最適である。
技術面では、フィジカルAIや独自のリアルタイム・レーザー安定化技術を活用した自動ポインティング・トラッキング機能を搭載しており、±2度の範囲で自動追尾を行うことで、安定した通信環境を維持する。装置本体は2.7kgと軽量かつコンパクトでありながら、IP65準拠の耐候性とマイナス40度から50度までの広い動作温度範囲を備えており、過酷な屋外環境下でも信頼性の高いパフォーマンスを発揮する。 展示ブースでは、このCENTAURIのほか、10kW超級のハイパワーレーザに対応した反射型ビームシェイパーや、スポットサイズ変換器を付加したSiフォトニクスファウンドリーサービス、さらには高速動作を可能にするKTN電気光学結晶などの最新技術も紹介されており、光技術の新たな可能性を提示している。



