東芝、重粒子線治療装置と量子暗号通信の体験型コンテンツで「iFデザインアワード2026」を受賞

東芝は、iF International Forum Designが主催する国際的に権威のあるデザインアワード「iFデザインアワード2026」において、「重粒子線治療装置CI-1000」および「量子技術体験型コンテンツ『よわい だから つよい 量子暗号通信』」の2件で受賞したことを発表した(ニュースリリース)。本アワードは、「プロダクト」や「コンセプト」など9つの分野で構成されており、2026年は世界68か国・地域から集まった約10,000件の応募デザインを129名の専門家が厳正に審査したものである。

プロダクトデザイン分野の「医療・健康」カテゴリーで受賞した「重粒子線治療装置CI-1000」は、独自の超伝導技術などにより装置の小型化と高精度化を実現し、外科手術や入院を必要としないがん治療を可能にする。高度な医療技術が持つ信頼性と、患者や医療従事者にとって安心感のある治療環境の創出を両立させたデザインが、先端医療分野におけるプロダクトとして高く評価された。

(写真)受賞した重粒子線治療装置CI-1000

一方、コンセプト分野の「ユーザーエクスペリエンス(UX)コンセプト」カテゴリーで受賞した『よわい だから つよい 量子暗号通信』は、量子暗号通信(QKD)という先端セキュリティ技術の本質を、体験的に理解できるよう表現した展示型デザインプロジェクトである。光子が内包する「繊細さ」と、その特性を前提として成立する理論上の「揺るぎない安全性」という相反する特性を、五感に訴えるアプローチによって来場者が感覚的に理解できる体験として構築した。難解な量子技術を直感的かつ印象的に伝えるコミュニケーションデザインとしての試みは高く評価されており、本コンテンツはEXPO 2025 大阪・関西万博においても展示された。今回の受賞は、同社が長年培ってきた先端技術を社会課題の解決や人への価値提供につなげるデザインの取り組みが、国際的に認められた結果といえる。

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