OKI、ドイツの研究機関とフォトニクス技術を共同研究へ

OKIは、独Fraunhofer Heinrich-Hertz-Institutとフォトニクス技術に関する5年間の包括的共同研究契約を2025年12月15日に締結した(ニュースリリース)。

(写真)(左)OKI常務執行役員 加藤洋一氏(右)Fraunhofer HHIエグゼクティブディレクターMartin Schell教授 © Fraunhofer HHI

同社は今後5年間、Fraunhofer HHIと共同で、複数の革新的なフォトニクス技術の創出と量産に向けたバリューチェーンの構築に取り組む。まずは、同社のシリコンフォトニクス技術と、Fraunhofer HHIのハイブリッド光集積回路およびパッケージング技術を融合させ、業界をリードする超小型・高性能・省電力なマルチチップ集積光デバイスの実現を目指すとしている。

さらに、それらを用いた各種光モジュールの開発を進める。これらの光モジュールを活用した光センサーや光通信トランシーバーなどを通じて、グローバルな社会課題の解決に貢献していく。また、連携体制強化のため、同社は研究者をベルリンのFraunhofer HHI研究所へ派遣し、研究開発を加速するという。

共同開発する光センサーおよび光通信トランシーバーは、世界トップクラスの性能と小型化を実現する。光センサー分野では、レーザー振動計、光ファイバーセンサー、光バイオセンサーなどの開発を計画している。

レーザー振動計は、超小型で非接触な振動計測を可能とし、自動車や電子部品の製造ライン、橋梁、トンネル、建築物などのインフラの異常検知に活用できる。光ファイバーセンサーは、設置が容易な小型化をし、広範囲でリアルタイムな歪み・振動・温度計測を可能とすることで、インフラ、航空機、ロケットなどにおけるヘルスモニタリングに貢献するという。

さらに、光バイオセンサーは、超小型・高性能を両立し、低コストで大量の検体を同時に検査することを可能とする。加えて、次世代光アクセスネットワーク向けには、100Gb/s以上の高速通信と省電力を両立した超小型光通信トランシーバーも開発予定であり、インターネット、データセンター、モバイル通信など、急拡大する通信容量増大ニーズに対応していくとしている。

キーワード:

関連記事

  • 台湾ITRI、3.2Tb/sシリコンフォトニクス光エンジンを開発

    台湾の工業技術研究院(ITRI)は、台湾経済部産業技術司(DoIT)の支援を受け、伝送容量3.2Tb/sのシリコンフォトニクス(SiPh)光エンジンを開発した(ニュースリリース)。生成AIの普及によってデータセンター内の…

    2026.09.24
  • Quintessent、量子ドットDWDMコムレーザーのサンプル出荷を開始

    米Quintessentは、AIデータセンター向け光インターコネクト用として開発した量子ドットDWDMコムレーザー「QCOMB-1310-08-08-200-EVK」の顧客向けサンプル出荷を開始した(ニュースリリース)。…

    2026.08.27
  • 光電融合の実用化へ 鍵を握るCPOの要素技術に迫る

     生成AIの急速な普及により、データセンターを取り巻く環境が大きく変わろうとしている。AIの学習・推論に用いられるGPUの高性能化や大規模化が進む一方、機器間を行き交うデータ量は飛躍的に増大。通信容量の拡大と、それに伴う…

    2026.08.25
  • 東陽テクニカなど3機関、ダイヤモンドNVセンターによる量子センシング技術の共同研究を開始

    東陽テクニカ、量子科学技術研究開発機構(QST)、Type-I Technologiesは、量子センシング技術に用いるダイヤモンドNVセンターの開発に関する共同研究を開始すると発表した(ニュースリリース)。 量子センシン…

    2026.08.24
  • 【解説】AIで「シリコンサイクル」は変わるのか

    半導体市場はこれまで、需要増を受けた増産が供給過剰を招き、価格下落や設備投資の抑制につながる「シリコンサイクル」を繰り返してきた。ところが生成AIの急速な普及によって、この波の形が変わる可能性が出てきた(関連記事)。 A…

    2026.08.12

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア