スタンレー電気、後続車からの視認性を約2秒向上した粒状面発光リアランプを開発

スタンレー電気は、後続車からの視認性と安全性の向上を実現した、粒状面発光リアランプを開発した(ニュースリリース)。

夜間の安全運転には周囲の走行車両の挙動をドライバーがいち早く視認することが重要で、視認の遅れは交通事故につながる恐れがある。特に車体の小さい二輪車は周囲から動きを視認されにくく、右折や合流・Uターン時などに他の車両から衝突される危険性が高まる。周囲の走行車両は、二輪車のヘッドランプ・リアランプにより車体の動きを判断する必要がある。

このランプは、ドライバーのわずかな視線の動きに合わせて輝点(=小さい光の点)が移動し、気づきやすさを高める構造になっている。レンズ部は2枚構造となっており、2枚のインナーレンズの両面へ特殊なカットを施すことにより、発光時に美しいキラキラとした粒状の煌めきを実現するという。

前を走る二輪車のリアランプが新ランプであった場合、通常のリアランプ(均一面発光ランプ)と比較すると、後方ドライバーによる前方車両の動きの認知が、約2秒早まることを確認できた。これにより追突事故の原因となる急ブレーキ操作を減らすことができ、事故発生のリスク低減につながるとしている。

また横長のランプ全体を安定的に光らせるには多数のLEDが必要だったが、このランプでは高光束LEDソケットから導光棒へ光を伝える構造を採用。導光棒の背面に独自のカットを施すことで、端まで均一な発光と高い輝度を両立しているという。

高さ10mmまでの均一発光を実現していた従来の導光棒に対し、今回の開発品では最大30㎜高さまで均一に発光させることが可能となった。 これにより、二輪から四輪車両まで、細さや高さなどさまざまな形状・デザインのランプへの対応が可能になるとしている。

同社は、このランプは既に量産車向けに採用されているが、より一層の安全性向上を目指し改善・開発を進めながら、さらなる量産採用に向け完成車メーカーへ提案していくという。

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