三菱電機は,シリコン技術を用いた宇宙向け太陽電池セルを開発・製造する米国発のスタートアップ企業,Solestial(ソレスティアル)へ出資した(ニュースリリース)。
近年,人工衛星の小型化,低価格化が進み,低軌道でのコンステレーション構築が急速に拡大している中,その打ち上げ数の急激な増加に伴い,今後,人工衛星のキーパーツである太陽電池セルの供給が追いつかなくなることが懸念されている。
Solestialは,シリコンヘテロ接合技術を用いた宇宙向け太陽電池セルを開発・製造しており,同製品は,従来品と比べて高い放射線耐性を持つ他,低価格,短納期,軽量といったさまざまな強みが期待できる。また,今回の出資は,グローバル・ブレインと共同で運営するコーポレートベンチャー キャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド」が出資する第10号案件としてのものだという。
今後,三菱電機は今回の出資を通じてSolestialの競争力の高い太陽電池セルを活用し,宇宙事業の競争力強化を目指すとしている。