三菱電機,宇宙向け太陽電池強化狙い米企業に出資

三菱電機は,シリコン技術を用いた宇宙向け太陽電池セルを開発・製造する米国発のスタートアップ企業,Solestial(ソレスティアル)へ出資した(ニュースリリース)。

近年,人工衛星の小型化,低価格化が進み,低軌道でのコンステレーション構築が急速に拡大している中,その打ち上げ数の急激な増加に伴い,今後,人工衛星のキーパーツである太陽電池セルの供給が追いつかなくなることが懸念されている。

Solestialは,シリコンヘテロ接合技術を用いた宇宙向け太陽電池セルを開発・製造しており,同製品は,従来品と比べて高い放射線耐性を持つ他,低価格,短納期,軽量といったさまざまな強みが期待できる。また,今回の出資は,グローバル・ブレインと共同で運営するコーポレートベンチャー キャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド」が出資する第10号案件としてのものだという。

今後,三菱電機は今回の出資を通じてSolestialの競争力の高い太陽電池セルを活用し,宇宙事業の競争力強化を目指すとしている。

その他関連ニュース

  • 東北大,7割の屋根にPV設置で電力自給率85%と試算 2025年05月27日
  • 日揮ら,フィルム型CIS太陽電池の実証実験を開始 2025年05月15日
  • 豊田工大の山口眞史名誉教授,紫綬褒章を受章 2025年05月15日
  • 金沢大,全有機材料太陽電池で世界最高効率を達成 2025年05月07日
  • 神大,ペロブスカイトで自己修復型光触媒を実現 2025年04月21日
  • 東北大,SnS薄膜太陽電池の組成と性能の関係を解明 2025年03月26日
  • 東大ら,3Dプリンティングで材料強度の向上を実現 2025年03月25日
  • 豊田合成ら,ペロブスカイト太陽電池を最先端衣服に採用 2025年02月14日