米オムニビジョンは,モバイル向けとして最高のダイナミックレンジを備えたCMOSイメージセンサー「OV50X」を発表した(ニュースリリース)。
この製品は,1インチの光学フォーマットに1.6µmのピクセルを備えた5000万画素のセンサーで,シングルエクスポージャーによる高ダイナミックレンジ(HDR)ビデオ,低照度性能,高速オートフォーカス,高フレームレートを必要とするフラッグシップスマートフォン向けに設計された。
このイメージセンサーは,プロのビデオグラファーやフォトグラファーを念頭に置いて設計され,1インチの大型光学フォーマットセンサーにより,約110dBのシングルエクスポージャーHDRを出力する。これにより,日の出,日の入り,夜間,曇りの日といった困難な撮影条件でも,スマートフォンで優れた画質のビデオと写真をキャプチャできるとする。
また,4セルビニングにより,180fpsで12.5MP,および3チャンネルHDRでの60fpsをサポート。デュアルアナログゲイン(DAG)HDRとオンセンサーのクロップズームを備えた8Kビデオにも対応。さらに,シングルエクスポージャーHDRを約110dBまで拡張し,スマートフォンで可能な最高の範囲を実現したという。
最高クラスのオートフォーカス性能を実現するために,100%カバレッジのクアッドフェーズディテクション(QPD)をサポートする。現在,サンプル出荷中で,2025年第3四半期に量産を開始する予定だとしている。