光陽オリエントジャパンは、可視光吸収率99.7%を実現した超低反射カーペット「黒色無双・絨(じゅう)」を開発し、2026年4月より販売を開始したと発表した(ニュースリリース)。

同製品は、同社の社内ベンチャー「暗素研」が開発したもので、量産型カーペットとしては世界最高水準の光吸収性能だという。従来の超低反射材料は強度が低く接触に弱いという課題があったが、同製品では独自の繊維構造と染色技術により、歩行や水洗いに耐える耐久性を両立した。
「黒色無双・絨」は可視光に加え近赤外線領域の光も吸収する特性を持つ。これにより、反射によるノイズを抑制し、光学測定やセンサー評価における精度向上が期待される。想定用途としては、光学実験室やLiDARなどのセンサー評価環境のほか、映像・VR分野における没入感向上用途などが挙げられている。
同製品はナイロン製パイルを採用し、歩行による摩耗や荷重に耐える強度を確保した。また、水洗いが可能で屋外使用にも対応するなど、従来の超低反射素材に比べてメンテナンス性を大きく向上させている。さらに、制電糸の採用により帯電防止性能を備え、精密機器への影響低減にも配慮。防炎性能についてもJIS規格への対応を進めており、公共施設や商業空間での利用も視野に入れている。
これまで超低反射材料は主に塗料やシート用途に限定されていたが、同製品により床面の無反射化が可能となる。これにより、光学計測環境の高度化や映像演出の高品位化など、応用分野の拡大が期待されている。



