古河電工,CPOに適した小型多心光コネクタを開発

古河電気工業は,CPO(Co-Packaged Optics)に適した小型12心光コネクタを開発した(ニュースリリース)。

生成AIの急速な普及に伴い,データセンタへの適用を目指すCPOの開発が加速している。CPOでは,スイッチASICやGPU等の大規模LSIに近接して光電融合デバイスが配置されており,電気伝送路を短くできることから,通信の高速化と低消費電力化が期待されている。しかし,それの実現には光電融合デバイスと光ファイバを接続するために,小型で取り扱いやすい,着脱可能な光接続部品の開発が求められている。

開発した12心光コネクタは,従来の多心光コネクタに比べて接続部の面積がMPOコネクタ比で1/6になるなど大幅に小型化しており,磁石を用いた半自動的な接続方式を採用したことで接続作業性にも優れてるという。

また,光電融合デバイスへの実装時に必要となる260℃のリフローに耐えられるほか,レンズによる光結合を採用しており,光学端面にダストが付着した際の特性劣化が小さいため,データセンタ等のダストの発生が懸念される環境にも適している。また,この開発品の接続損失は0.5dB以下と小さく,±0.05dB以下の優れた接続再現性を有すとしている。

さらに,光ファイバ同士を接続する小型多心光コネクタとしても使用することができる。また,次世代の光電融合形態への適用が期待されるガラス導波路基板への高密度実装もできるほか,16心などのより多心の構造にも適用可能。

この開発品は光電融合デバイスの光接続の課題を解決し、社会実装を促進するとして,研究グループは,さらに多心構造となる40心の光コネクタの開発も進めるとしている。

キーワード:

関連記事

  • 【解説】IOWN AI ファンドが示す、AI時代のフォトニクス産業の広がり

    AIインフラの重心が、AIモデルを作るための大規模な設備から、完成したAIを現場に近い場所で動かす仕組みへ移りつつある。NTTなどが2026年6月10日付で発表した投資ファンド「IOWN AI Fund」(関連記事)が注…

    2026.06.23
  • 光電融合技術、実装課題と市場の行方を議論

    「今後のAI普及のカギは光電融合技術になるといっても過言ではない」―このように語られたのは、電子・実装技術の専門展『JPCA Show 2026』で開催されたイベント内でのことだ。JPCA Showは2026年6月10日…

    2026.06.17
  • NTTとグローバルパートナーが「IOWN AI Fund」を設立、次世代AI産業の基盤形成へ

    NTT、Young Sohn氏、SK Group、中華電信、および日本政策投資銀行は、AI時代の先端技術への投資を通じてIOWNエコシステムの構築と新たな事業創出を目指す投資ファンド「IOWN AI Fund」を組成した…

    2026.06.15
  • ウシオ、光電融合デバイスでも実績がある、一括投影露光装置の最新モデルを受注へ

    ウシオ電機は、ウェハ向け一括投影露光装置UX-4シリーズの新製品として、LED光源を搭載した「UX-44101SCB」および「UX-45114SCB」を開発し、2026年7月より受注を開始する(ニュースリリース)。UX-…

    2026.06.08
  • 【解説】北海道発の光電融合パッケージ技術、半導体競争力強化の鍵となるか

    技術研究組合 最先端半導体技術センター(LSTC)が進める光電融合型パッケージ技術の研究開発は、日本の半導体戦略において重要な転換点を示している。ポスト5G時代におけるデータ通信量の爆発的増大と電力消費の課題に対し、電気…

    2026.05.05

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア