【OPIE’17】阪大ら,青色・近赤外マルチカラーレーザーコーティング装置開発

大阪大学は石川県工業試験場,村谷機械製作所と共同で,青色・近赤外線半導体レーザーを搭載したマルチカラーレーザーコーティング装置を開発した。

装置は内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)革新的設計生産技術(プログラムディレクター:佐々木直哉氏、管理法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)で実施中の「高付加価値設計製造を実現するレーザーコーティング技術の研究開発(プロジェクトリーダー:大阪大学接合科学研究所・准教授の塚本雅裕氏)」で開発したもの。

開発した装置には,出力100Wの青色半導体レーザーモジュールが2台(一台のモジュールからのレーザーは光ファイバー出力:コア径200μm,波長445nm)と,出力50Wの近赤外線半導体レーザーモジュールが4台(一台のモジュールからのレーザーは,光ファイバー出力:コア径100μm,波長900nm帯)が搭載されている。

従来の青色半導体レーザーコーティング装置では,原料粉末を加熱溶融して基板上で皮膜を形成するレーザー光源として出力20Wの青色半導体レーザーモジュールを6台搭載し,専用に開発したマルチビーム式レーザーコーティングヘッドにより,6ビームを一点に集光することで出力100W以上を実現していた。

今回の装置では,1台で出力100Wのレーザー光を照射できる青色半導体レーザーモジュールを2台搭載できるようになり,2ビームで200Wを実現。出力を高めることによって従来の青色半導体レーザーコーティング装置よりも純銅粉末を容易に加熱溶融することが可能になる。また,レーザーコーティングヘッドの空いた4ポートに50Wの近赤外線半導体レーザーモジュールからのレーザー光を導光し,4ビームで合計200Wの近赤外光レーザー光を追加投入することができる。これにより,合計400Wの波長の異なるレーザー光を同時に照射することが可能だ。

なお,青色・近赤外線半導体レーザーを搭載したマルチカラーレーザーコーティング装置は2017年4月19日から開催されるOPIE’17(ブース No.G-25)に出展する。また、大阪大学(ブースNo.B-19)では,100W級青色半導体レーザーを搭載した熱伝導溶接機」を展示する。

キーワード:

関連記事

  • セブンシックス、オムロンからレーザー加工技術を譲受

    セブンシックスは2026年3月31日付で、オムロンからレーザー加工関連技術および資産を譲り受けたと発表した(ニュースリリース)。 今回の譲受には特許11件を含む知的財産に加え、設計・製造関連資産,ソフトウェア、図面、保守…

    2026.04.10
  • OPIE’26、開幕迫る 充実のセミナーとイベントに注目

    アジア最大級の光の祭典「OPIE’26」が、4月22日(水)から24日(金)までの3日間、パシフィコ横浜にて開催される。開幕まで2週間を切り、準備もいよいよ最終段階に突入。事前来場登録者数も順調で、会期中は国内外から18…

    2026.04.08
  • レーザー学会、第18回「産業賞」を決定 4月23日、OPIE2026で授与式

    レーザー学会、第18回「産業賞」を決定 4月23日、OPIE2026で授与式

    レーザー学会は、第18回レーザー学会産業賞の受賞者を決定した。授与式は、OPIE’26(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition 2026)の会期2日目となる2026…

    2026.04.01
  • OPIE'26

    OPIE 新ロゴデザイン決定 コンセプトは光の三原色と波、和のテイスト

    光を専門とするテック誌「月刊OPTRONICS」を発行するオプトロニクス社は、アジア最大級の光技術展示会「OPIE」(OPTICS&PHOTONICS International Exhibition)のロゴデザイン=デ…

    2026.03.23
  • 【解説】オキサイド、半導体後工程向けレーザー加工装置事業を強化

    オキサイドは、台湾のレーザー微細加工装置メーカーBoliteと業務提携に関する基本合意を締結し、半導体後工程向けレーザー加工装置事業の強化に乗り出す。これまで同社は深紫外レーザーなどの光源技術を活かし、主に半導体前工程の…

    2026.03.17

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア