レーザー学会、第18回「産業賞」を決定 4月23日、OPIE2026で授与式

レーザー学会は、第18回レーザー学会産業賞の受賞者を決定した。授与式は、OPIE’26(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition 2026)の会期2日目となる2026年4月23日(木)に開催される予定だ(ニュースリリース)。

(写真)受賞者には産業賞盾が贈られる

レーザー学会産業賞は、レーザーに関する製品・技術の開発、実用化、普及などを通じて、国内のレーザー関連産業の発展に貢献した優れた成果を表彰する制度で、同学会の賛助会員を対象に授与される。賞は、技術および市場実績を重視した「優秀賞」、市場開拓や将来性を評価する「奨励賞」、基礎技術や長年の貢献を評価する「貢献賞」などから構成される。

今回の受賞技術は、レーザー光源、加工、検査、テラヘルツ波応用、積層造形など幅広い分野に及び、日本のレーザー関連産業の発展に寄与する成果として評価された。

【優秀賞】

・santec LIS 「外部共振器型波長可変レーザー(TSLシリーズ)」

半導体レーザーを用いた外部共振器型波長可変レーザーとして1988年に世界で初めて実用化。広帯域・モードホップフリーの波長可変、高速掃引、高出力、狭線幅、高安定性を実現し、光通信分野を中心に世界トップクラスの市場シェアを獲得している。

・レニアス 「光改質技術を応用したスーパーハードコート」

シリコーン系ハードコート表面を大気圧下でシリカガラス組成に改質する独自技術により、高い耐摩耗性と密着性を両立。建設機械や林業機械向けポリカーボネート樹脂窓などで採用が進み、製品の長寿命化に寄与している。

【奨励賞】

・アマダ 「高出力ファイバーレーザ発振器『ENSIS-26000』」

シングルモジュール高出力化とビーム制御技術を組み合わせ、ビーム品質を維持した高出力化を実現。板金加工分野における生産性向上と高品質加工に貢献する技術として評価された。

・東芝、東芝情報システム、東芝テリー 「OneShotBRDF™光学検査技術」

反射光の方向分布(BRDF)をワンショット撮像で可視化する独自原理により、微小欠陥やナノレベルの表面形状を高速・非接触で定量評価できる光学検査技術。外観検査や三次元計測分野での応用が期待される。

【貢献賞】

・浜松ホトニクス 「テラヘルツ波活用に向けた研究開発と関連製品群」

テラヘルツ波検出器、分光分析装置、波長板などを体系的に開発し、テラヘルツ波の産業応用基盤を構築。光産業の技術基盤強化に貢献した。

・愛知産業 「レーザーを中心とした金属積層造形技術の普及とトータルソリューション」

レーザー、電子ビーム、アークなど複数の方式を組み合わせた金属積層造形技術の導入支援や条件最適化などを通じ、日本国内でのAM技術の実用化と普及に貢献。

・光響 「フェムト秒レーザー光源キットによる学術研究の加速および産業への貢献」

研究者自身が導入可能なフェムト秒レーザー光源キットを提供し、光科学研究の裾野を拡大。さらに微細レーザー加工など産業応用の展開にも寄与している。

なお、OPIEでは特設サイトも設けている。展示のほか、数多くのイベントも企画されているのでチェックされたい。

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