レゴブロックの世界

10月に無事終了した大阪・関西万博では,シンボルとなっていた大屋根リングが話題になっていました。高さ約12 m(一部約20 m)で,外径約675 m,周長約2 kmの構造物で,109個の木架構ユニットをつなぎ合わせて造られたものです。“架構(かこう)”とは,柱と梁で構成される構造物で,日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合と称する工法で,それに近代技術を加えレゴブロックの如く組み合わせているのです。少々こじつけですが今回はそんなレゴブロックの世界です。

レゴブロックを製品化したのはデンマークの南部地域の小さな町ビルンで木工家具を作っていたオーレ・キアク・クリスチャンセン(1891−1958/図1)でした。1891年にビルンの北にあるフィルスコブ村で農家の子として生まれ,14歳頃から兄の指導で大工仕事の技術を学んでいました。1916年,25歳で木工所を開設し,地域の農家向けに家具を作りながらその合間に自分の子供達に木製玩具を作るようになります。そして家具を作るより独創的な玩具作りの興味が募り本格的に玩具を作り始めます。世界恐慌の真っ只中だった1930年代に家具の購入者は減り,木材の端材でも作れる木製の動物や自動車などの玩具製作が増えてきます。そして1934年に「LEGO」と名付けた玩具工場として再出発するのです。「LEGO」とはデンマーク語の“leg godt”から取ったもので,“良く遊べ”を意味するそうです。

図1 オーレ・キアク・クリスチャンセン
図1 オーレ・キアク・クリスチャンセン

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