横浜国立大学と高エネルギー加速器研究機構(KEK)は,2025年10月17日に量子科学に関する研究を推進するための連携協定を締結した(ニュースリリース)。

世界的に注目されている量子技術は,未来社会に向けて革新的なイノベーションをもたらすことが期待されており,世界中で大きな研究開発投資が行なわれている。特に,量子ネットワーク技術は,量子コンピュータ,量子センサーを量子通信で安全に繋ぐ次世代のネットワーク技術として注目され,その基盤要素となる量子トランスデューサ,量子ルータ,量子中継器などの部品開発,材料開発,システム開発が世界各国で進められている。
横浜国立大学は,2020年に設立された量子情報研究センターを中心に,ダイヤモンド中の窒素空孔中心(NV中心,NVセンター)を用いた量子インターネット・量子コンピュータにかかわる実践研究や超伝導素子を用いた極低消費エネルギー集積回路の研究で成果を上げている。
KEKは,最先端の大型粒子加速器を用いて,宇宙創生の謎や物質や生命の根源など,人類の知に貢献する基礎研究を推進しており,2021年に設立された量子場計測システムに関する国際研究拠点は,量子場を計測する新しいシステムを発明・開発し,高次の融合研究と新たな社会的価値の創出を目指しているという。
両機関は,相互の研究施設やノウハウを共有した研究開発や人事交流等を通して双方の強みを発揮し,量子科学基盤研究を強力に推進することを目的として連携協定を締結するとしている。