なぜ今「量子」なのか OPIE’26で新フェア、産学官が本格連携

2026年4月22日から24日までパシフィコ横浜で開催されるアジア最大級の光技術展示会「OPIE’26」において、最大の注目は新たに新設される「量子イノベーションフェア」である。本フェアは、国内最大級の産学官連携組織である一般社団法人量子フォーラムとオプトロニクス社とが共同で開催するもので、量子技術の社会実装に向けた一大イベントになることが期待されている。

現在、量子技術は政府の成長戦略および経済安全保障における「17の戦略分野」の一つに掲げられており、単なる研究テーマを超えた国家的な最重要課題と位置付けられている。政府は「大胆な投資促進」「人材育成」「官公庁調達」など、需要と供給の両面から量子技術を強力に後押ししており、本フェアはこの国家戦略の潮流を象徴する場といえる。

展示会場内に特設される「Q Forum会場」では、量子フォーラム主催のセミナー「量子情報技術の最前線と光技術との融合」が2日間にわたって開催され、既に大きな反響を呼んでいる。セミナーには内閣府の政策企画調査官が登壇し、国家戦略の展望について講演するほか、富士通、KDDI、NTT、東芝といった国内有力企業や、Yaqumo、OptQCなどのスタートアップ企業が勢揃いする。ここでは、量子コンピューティングの社会実装、量子暗号通信、量子センシングの最前線など、日本の国際競争力を左右する高度な議論が展開される予定だ。

量子フォーラムの荒川泰彦代表理事は、「量子状態の生成や制御に不可欠なレーザー、光デバイス、高度な光計測といったフォトニクス分野との連携が、量子技術の社会実装を支える基盤である」と強調している。本フェアは、これら光技術と量子技術の結節点として、研究成果を産業へとつなげるエコシステム形成の出発点となる。産学官の多様なプレイヤーが結集し、政府の掲げる「量子未来社会ビジョン」の実現に向けたイノベーションが、この共同開催の場から加速することは間違いない。

なお、OPIE’26への来場に際しては、スムーズな案内のため事前に公式サイトからの来場登録をお願いしたい。 【OPIE’26来場登録はこちら

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