農研機構ら,植物フェノタイピングの研究ネットワーク設立

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)と仏National Research Institute for Agriculture, Food and the Environment (INRAE)は,Joint Linkage Call(JLC)で実施してきた植物フェノタイピングの研究を発展させ,日,仏,蘭,独の4か国5機関が参画する国際研究ネットワークRhizoNETを立ち上げた(ニュースリリース)。

両社は,2016年に包括的連携協定(MOU)を締結後2018年より本格的な連携を開始し,JLCを通じて研究者のアイデアを共同研究につなげてきた。特に「植物フェノタイピング技術」と「農業ロボティクス技術」の分野については研究協力合意書を締結して連携を強化しており,また昨年からは発酵分野における連携も開始している。JLCで始めた研究は,国際的なエビデンスの収集と提供,成果の社会実装,世界的な研究ネットワーク設立,相互連携ラボの設置等に発展している。

RhizoNETはINRAEの2RIのスキームを使って設立するもので,INRAEおよび農研機構に加え,フランス国立農業・食品・環境高等教育研究機構,オランダワーゲニンゲン大学研究センター(WUR),ドイツライプニッツ研究所が参画するという。

JLCで農研機構とINRAEの研究者が互いに開発してきたハイスループットな根の表現型解析システムを用い,各研究機関の強みを活かして気候変動に対応した作物開発を加速させるグローバルなネットワークとして今後の発展が期待されている。

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