
出典:ノーベル財団
今年のノーベル物理学賞で,ジョン・クラーク氏(カリフォルニア大学バークレー校),ミシェル・H・ドゥヴォレ氏(エール大学ほか),ジョン・M・マルティニス氏(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)の「電気回路における巨視的な量子トンネル効果とエネルギー量子化の発見」が受賞したことを受け,量子情報・量子計算分野の成果が注目を集め,量子技術の社会的関心がこれまで以上に高まることが予想される。
光方式量子コンピュータの開発を手がけるOptQCの高瀬寛CEOは,この受賞を「光技術にとっても追い風になる」と語る。光方式の利点について高瀬氏は「常温で動作する点にある。応用展開のしやすさという面では大きな強みだ。また,スケーラビリティと拡張性が持ち味で,1つの量子を制御に加えることで数を増やしていける構造的なメリットがある。」と説明した。
一方で,光量子コンピュータには課題もある。「1つの量子をコントロールする際,複雑な操作が必要になる。通常では起こりにくい操作を,技術力でどこまでカバーできるかが勝負」と指摘する。同社は2026年4月にも産業技術総合研究所 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)に最初となる光量子コンピューター装置の納入を予定しており開発を進めている。
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