クラリベイト引用栄誉賞,物理学は6名が受賞

科学情報分析支援を行なう米クラリベイトは,ノーベル賞級の研究成果を表彰する「2025年クラリベイト引用栄誉賞(Citation Laureates)」の受賞者を発表した(ニュースリリース)。

クラリベイト引用栄誉賞は,世界的に卓越した研究者に贈られる賞で,毎年9月に発表されている。これまでクラリベイトが引用栄誉賞の受賞者として発表した97名の研究者は,その後ノーベル賞を実際に受賞している。そのため,同賞はノーベル賞の登竜門のような位置づけであるといえる。

2025年は8カ国から22名が同賞に選出され,6名(3グループ)が物理学部門での受賞となった。

このうち米デューク大学のIngrid Daubechies氏,仏フランス高等師範学校のStéphane Mallat氏,仏サクレー高等師範学校のYves Meyer氏の研究グループは,「ウェーブレット理論の発展による数学と物理学の革新,さらに画像処理をはじめとする実用的応用への貢献」により受賞。

また,独ユーリッヒ総合研究機構のDavid P. DiVincenzo氏とスイス・バーゼル大学のDaniel Loss氏は,「量子ドット中の電子スピンを量子ビットとして用いた量子コンピューティングのためのLoss–DiVincenzoモデルの提案」の研究で評価された。

オランダライデン大学のEwine F. van Dishoeck氏は,「星や惑星の形成における役割を明らかにした,星間分子雲の解明による天体化学への先駆的貢献」で受賞となった。

なお,2025年のノーベル賞は10月6日から発表が予定され,物理学賞は7日の発表となる。

キーワード:

関連記事

  • 神戸賞で、理研・宮脇 敦史氏が大賞を受賞 蛍光タンパク質の開発を評価

    中谷財団は、財団設立40周年を記念して創設した学術賞「神戸賞」における第3回受賞者の決定し、理化学研究所の宮脇敦史氏が「光と生命との相互作用の探究から革新するバイオイメージング」の研究で大賞を受賞した(ニュースリリース)…

    2026.04.21
  • 日本学士院賞に伊賀健一氏、小山二三夫氏、江刺正喜氏など―VCSELとMEMSの先駆的研究を評価

    日本学士院は2026年3月12日、第1197回総会において、学術上の功績が顕著な科学者を顕彰する「日本学士院賞」を決定した。今回の受賞者には、光技術およびマイクロシステム分野において革新的な業績を挙げた、東京科学大学(旧…

    2026.03.19
  • 櫻井健二郎氏記念賞、浜ホトと古河電工が受賞

    光産業技術振興協会は2026年2月24日、リーガロイヤルホテル東京(東京・新宿区)において、浜松ホトニクスと古河電気工業が受賞した「第41回櫻井健二郎氏記念賞」の授賞式を行なった。 櫻井健二郎氏記念賞とは、通商産業省工業…

    2026.02.26
  • 東大 井手口拓郎氏が晝馬輝夫 光科学賞を受賞 デュアルコム分光法の先駆的研究で

    光科学技術研究振興財団は、独自に独創的な研究業績をあげ日本の光科学の基礎研究や光科学技術の発展に貢献したと認められる研究者を顕彰する「第7回 晝馬輝夫 光科学賞」の受賞者および「令和6年度研究助成」の採択者を決定したと発…

    2026.02.02
  • 編集部が選ぶ2025年の「10大ニュース」 1位は「量子力学100周年」

    オプトロニクス社編集部が選ぶ2025年:光業界10大ニュース  激動の2025年もあとわずか。今年ほどニュースに事欠かない1年はなかった。国内では憲政史上初となる女性首相の誕生をはじめ、株価が5万円超え、コメ高騰、クマ被…

    2025.12.24

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア