横河計測は,光スペクトラムアナライザ「AQ6361」の販売を2月28日から開始すると発表した(ニュースリリース)。
AIの普及は,情報通信に大きな変革をもたらしAIデータセンターの新設に伴い大量のデータを高速処理する光デバイスや光モジュールの需要が急増している。 これらの生産評価には,高性能な光スペクトラムアナライザが不可欠だがタクトタイム向上とスペース効率などの生産効率改善が求められている。
この製品は,「AQ6370E」と比較して最大20倍の高速な測定が可能。ユーザーの光デバイスの生産試験時間を大幅に短縮し,生産効率を向上するという。
またこの製品は,「AQ6370E」の半分以下の本体サイズとなっている。複雑化する最新光モジュールの生産では測定器のスペースファクタが重要となっており,またレーザーダイオード検査システムへの搭載にも適している。
さらに,0.03nmの波長分解能と,1200~1700nmの波長範囲という高い光学性能を有している。また,73dBの高い迷光抑圧比により,高ダイナミックレンジの測定を実現する。これにより,さまざまな光デバイスの特性試験に適応可能だという。
主な市場として,光デバイスや光モジュール,シリコンフォトニクスデバイスを製造する光通信部品メーカーおよび光通信装置メーカー, レーザーダイオード検査システムメーカーを,用途として半導体レーザー,光トランシーバー,光アンプ等の光部品の製造における特性試験および製品評価を想定している。