
Quantum Zeroは1月31日,東京科学大学の認定ベンチャーの第1号として認定されたことを発表した(ニュースリリース)。
同社は,ダイヤモンド量子センサーを実用化するために設立された東京科学大学(旧:東京工業大学,東京医科歯科大学)波多野・岩崎研究室初のスタートアップ企業。ダイヤモンド量子センサー技術は,ダイヤモンド中の電子スピンを量子ビットとして,高性能なセンサーを実現する技術。
このセンサーが実用化されることによって,従来測れなかったもの,あるいは容易に測れなかったものが可視化される。その対象は磁場,温度,圧力,電流等多岐にわたる。同社はダイヤモンド量子センサーの製品化によって,あらゆる産業分野での新たなモニタリング,検査,診断を提供し,人々がより快適で安心な社会を実現することを目指すとしている。
同社・代表取締役の藤崎伊久哉氏は「日本はダイヤモンド量子センサー技術において世界をリードする技術を持っている。ダイヤモンド量子センサーの実用化をもって,今まで得られなかったこの世界に存在する情報の数々がアクセス可能になることで多くの方のお役に立てるという期待,そしてその未来に胸を膨らませながら,Quantum Zeroをこれから成長させていきたい」としている。