OptQCは,AIST Solutions(AISol)より「AISolスタートアップ」として認定されたと発表した(ニュースリリース)。
産業技術総合研究所(産総研)は,そのミッションである「社会課題解決と産業競争力強化」を目指し,研究成果の社会実装に向けた体制と活動を強化するため,産総研100%出資により,AISolを2023年4月1日付で設立した。
AISolは,技術的競争優位性や社会課題解決への貢献,市場性などの観点から,産総研のミッション達成に貢献するスタートアップ企業を「AISolスタートアップ」として認定し,事業共創を推進している。
同社は,光量子コンピュータの早期実現を目指し,2024年に東京大学からスピンアウトした企業。同社は,スタートアップとして初めて国産量子コンピュータを開発するプロジェクトを推進しており,産総研の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)に世界最先端の光量子コンピュータを設置する計画を進めている。
今後,同社はAISolおよび産総研と連携し,エンジニアリング,マーケティング,ビジネスアクセラレーション,資本支援などの様々な側面からのサポートを受けながら,光量子コンピュータの開発・実用化に向けた取り組みを本格化させていくという。
2026年度には,G-QuATに設置する光量子コンピュータの有償クラウド利用を開始する予定。また,メンバーシッププログラムの「HIQALI(ヒカリ)」を通じて,国内外の研究機関・企業が実機を利用できる環境を構築し,光量子コンピュータの産業応用を大きく前進させることを目指すとしている。