三菱電機,広画角の80×60画素赤外線センサーを発売

三菱電機は,人・物の識別,行動把握を高精度に実現するサーマルダイオード赤外線センサー「MelDIR(メルダー)」の新製品として,100°×73°の広画角化により,既存品の2倍以上の検知面積を実現した「MIR8060C1」を2025年1月6日に発売すると発表した(ニュースリリース)。

近年,人々がより安心・安全で快適な暮らしを実現するため,高齢者施設や快適な空間を目指すスマートビルなどでは,温度や明るさなどのデータを活用した機器やシステムの市場拡大が予想され,各種データを検知するためのツールとして,赤外線センサーをはじめとする各種センサーの使用が増加している。

同社が2019年に市場投入した赤外線センサー「MelDIR」は,プライバシーを守りながら暗闇でも人の姿勢や動きなどが詳細に検知が可能なため,高齢者の見守りや人数カウントによる混雑把握や空調管理などで使用されているという。

その中で,1つの赤外線センサーで検知できる範囲を広げる要望や,広い空間を検知するために複数台の赤外線センサーを設置するニーズが増えている。

今回発売する新製品は,熱画像を不明瞭にする光入射成分を抑制するとともに,画角を拡大した新設計のレンズを採用することで,既存品の2倍以上の検知面積を実現した。既存品同様の80×60画素による人・物の識別や行動把握,温度測定を高精度に検知する性能を維持したまま,1台でも広範囲のモニタリングが可能になるという。

また,広画角化の実現により,既存品で赤外線センサーを設置する場合と比較して,少ない台数での設置が可能となり,設置費用の低減に貢献する。さらに,既存品のサービスと同様に,ユーザーが赤外線センサーを製品に組み込んで使用する際に必要な各種ユーザーサポートツールの提供により,製品企画から開発完了までの期間短縮に貢献するとしている。

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