ウシオ電機,高出力・高信頼性を実現した赤外LD開発

ウシオ電機は,ラマン分光法などのライフサイエンス用途や,インドシアニングリーン(ICG)蛍光法などのメディカル用途向けに使用される赤外光源として,高出力・高信頼性かつ良好なビーム品質を実現したレーザーダイオード (LD)「HL78002MG」を開発し,2024年10月よりサンプル出荷を開始した(ニュースリリース)。

ラマン分光法は,化学物質の分子構造や組成を非破壊で解析する手法として広く利用されており,医療,製薬,材料科学,環境モニタリングなど高精度・高感度な検出が要求される分野で用いられている。

また,ICG蛍光法は,インドシアニングリーンと呼ばれる色素を用い,特定の組織や血管の状態を詳細に調べる検査だが,近年は腫瘍の位置特定に加え,薬剤との併用で効果的な治療につながることから,メディカル分野においても期待が高まっている。これらの励起光源には,波長785nmにおいて高い光出力と良好なビーム品質および長寿命のLDが求められているという。

同社は,これら市場のニーズに応じ,新たに波長785nm,光出力200mWの高出力・高信頼性の赤外レーザーダイオードを開発した。この製品は,良好なビーム品質を維持しながら,シングルモードで高出力,かつ長期安定動作が可能だとしている。

また,5.6mmφのコンパクトなパッケージでありながら,75℃の高温においても動作が可能であり,パッケージ内にモニタフォトダイオードを内蔵していることから,一定光出力での安定動作に適しているという。

これらの特長により,ラマン分光法においては微細なサンプルの高精度・高感度な解析が可能となるなど,ライフサイエンス・メディカル用途において,機器の高性能化および,高信頼性を実現する赤外LD光源だとしている。

アプリケーションとして,ラマン分光法,ICG蛍光法,微粒子計測,量子技術,レーザーモジュールがあげられる。

■製品仕様は以下の通り。

 光出力 200mW(CW)
 発振波長 785nm
 電力変換効率 31%
 動作温度 -10to75°C
 横モード     横シングルモード
 発振モード    TEモード
 パッケージ  5.6mm CAN パッケージ
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